ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】3

ーラスタ・ラヴ(4/8/夜)ー

悠「うーん……寒い!」

ともき「確かに思ったより冷えてるな」

悠「ストーブと暖房と炬燵を用意しろ!!」

福太郎「サウナみたくなりそう」

悠「私は一向に構わん!」

摩耶「真桜ちゃんが包丁構えてきそう」

悠「包丁持たせた方が戦闘力は確実に落ちるはずなのに恐怖は増す不思議」

優日「そりゃ幼女が包丁持ってたら怖いでしょ」

真樹「むしろ包丁持ってて怖くないってことある?」

悠「そこら辺のチンピラが包丁持ってても怖くないだろ」

真樹「いや、めっちゃ怖いけど?」

悠「え?」

ともき「え?じゃないんだわ。」

摩耶「まぁ、刃物持たせといて怖くないもの探すのは難しいよね」

金剛「いや、料理人とかいるだろ」

悠「人さばいてる可能性が出てくるだろ」

ともき「ねぇわ」

優日「サイコホラーサスペンス始まったね」

福太郎「ファンシーなぬいぐるみとかも刃物添えるだけでガチホラーになるもんな」

悠「チャッキー」

摩耶「ファンシーでも何でもないよね、チャッキーは」

悠「チャッキー3は面白くないよな」

ともき「そうなのか?」

金剛「見たことねぇからわからねぇな。」

悠「マジかよ。人形系ホラーの元祖だぞ、見とけよ。」

優日「人形系ホラーの元祖ってちぉいるどプレイなの?」

福太郎「んー……マジックは?」

悠「多分この中でその映画知ってるのはおれと福ちゃんだけだと思う。」

摩耶「どういう映画?」

悠「『ガンジー』のリチャード・アッテンボローが監督を務め、『大統領の陰謀』で知られる脚本家ウィリアム・ゴールドマンが自身の原作を自ら脚色したサイコ・ホラーだ。」

福太郎「主人公の腹話術師コーキーを、若きアンソニー・ホプキンスが演じとるね。」

ともき「アンソニー・ホプキンスはハンニバルの人だよな」

優日「それで内容は?」

プロメ(仮)【内向的な性格の手品師コーキーは、ある時から腹話術を取り入れて人気を博します。人形のファッツを介して話せば挑発的なトークも苦になりません。しかしコーキーはマネージャーのベンから逃げ、故郷のコテージにこもってしまいます。コーキーがコテージで出会ったのが、高校時代の初恋の人ペギー。二人の恋は再燃しますが、彼女の夫とベンが現れ二人に危機が迫り……という内容です。】

悠「マジックが異色な点は人形が殺人を犯すのみならず、さらなるどんでん返しがあることだ。」

福太郎「コーキーの負の感情を代弁したファッツの不気味さは人形ホラーの中でも随一やで。」
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