ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】3

ーラスタ・ラヴ(2/22/夜)ー

悠「なんか面白い話あるか?」

ともき「いきなりなんだ。」

悠「小粋なトークをしてほしいと思ってな」

優日「むしろ、そういう話をだらだらと披露していくのが悠の特技では?」

悠「おれのトーク力を褒めるなよ」

摩耶「誉めてるかどうかは微妙だったと思うよ。」

悠「ドアノッカーってあるじゃん?」

真樹「なんだっけそれ?」

福太郎「海外とかで鉄の輪みたいなんでノックするやつあるやん?」

金剛「ああ、ライオンの顔がついてたりするやつな。」

悠「それだ。欧米のドアには、ライオンの顔に似せたドアノッカーが取り付けられてることが多い。」

真樹「なんで?」

悠「それは、ライオンの見張り役を期待してのことだ。」

優日「ライオンって見張りとかに向いてる動物じゃなくない?」

悠「そのルーツは、古代エジプトまでさかのぼる。古代エジプトでは、ライオンは目を開けたまま眠ると考えられていた。そこから、ライオンに見張らせとけば安全と考えられるようになって、スフィンクス像もそうした考えから生まれた意匠だ。」

摩耶「なんでそれが欧米に広まったの?」

悠「その考えがヨーロッパに伝わって、ドアにライオンの顔のノッカーをつける風習として残ったんだ。また、ビルの前とかにライオン像を置くのも、同様の考えからだ。」

優日「だったら狛犬とかのほうがいいのに」

真樹「シーサーとかね」

ともき「魔除けとしてはいいけど……。というか、そのドアノッカーは怖すぎるだろ。」

悠「高級靴下の中に薄紙が入っている理由は知ってるか?」

優日「そもそも高級な靴下を買うことがないかな」

真樹「そもそも入ってるっけ?」

悠「男性用の高級靴下を買うと、靴下の中に白い紙が入ってるものなんだ。」

「「へー」」

悠「それには、いくつか目的がある。まずは型崩れを防ぐことだ。また薄紙を挟むと、たたみやすく、運びやすくなることもある。さらに靴下の模様がよく見えるという効果もある。」

ともき「色々と工夫があるんだな」

悠「1万円札と1円玉だと、1万円札のほうが重いのは知ってるか?」

摩耶「それはなんか聞いたことある。詳しくは知らないけど。」

悠「1万円札の重さは、約1.068グラム。1円玉は1グラム。というわけで、1万円札のほうが若干重いんだ。」

ともき「いつも思うんだがどっからそういう話を聞いてくるんだ?」

悠「んー、いろいろかな。」
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