ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】3

ーラスタ・ラヴ(2/12/夜)ー

悠「単純に安くて腹が膨れるものってなんだろうか」

マリア「水じゃないですかね」

ともき「確かに安くて腹は膨れるだろうけども……。」

悠「いい方が悪かった。食い物でだ。」

マリア「……野草を」

悠「お前に安いものを聞いたおれが悪かったわ。」

マリア「何がダメなんですか?」

悠「お前は安さの極限をいきすぎるんだよ」

マリア「安さを追求して何が悪いというんですか!!」

摩耶「マリアちゃんの譲れない部分が出ちゃったね。」

優日「安くてお腹いっぱいにしたいならやっぱり米と何かじゃないかな。」

福太郎「米と何かいうンもなかなかやね。」

金剛「確かに結局腹にたまるのは米だしな。」

悠「米といえば天津飯は日本料理って知ってるか?」

マリア「知ってます」

真樹「知らない」

悠「半々か」

摩耶「ちなみに中国の天津は、北京の玄関口になる港町で、栗の産地じゃないよ。」

優日「じゃあなんで天津甘栗が有名なの?」

摩耶「かつて中国北部産の栗が天津湾から輸出され、この名前で流通したからだよ。」

悠「天津と栗は多少関係があるわけだが、天津飯と天津は縁もゆかりもない。「天津飯」は、日本独自の中華料理だ。浅草の「来々軒」発祥説と大阪の「大正軒」発祥説が有力で、時期はともに戦後間もないころだ。たまご丼をヒントに得て、ほぼ同時に誕生したものじゃないかとみられてる。」

優日「シンクロニシティ」

福太郎「天津飯ってたまに無性に食べたぁなるよね」

悠「おれはあんかけ系が苦手だからそこまでだな」

優日「あんかけ最高やろがいっ!!」

ともき「急に切れるなよ」

摩耶「あんかけは嫌いなのに甘酢は好きなんだよね。」

悠「大ちゅき」

ともき「気色悪い。」

悠「レンズ豆ってあるだろ。」

真樹「急に話変えるやつ~」

悠「レンズに似てるからレンズ豆と名付けられたわけじゃなく、レンズのほうがレンズ豆に似ているから、レンズとネーミングされた。」

優日「そんなにレンズとレンズ豆に似てなくない?」

悠「最初に作られたレンズは凸レンズで、レンズ豆と形がよく似てたんだ。」

優日「なるほどね」

悠「豆つながりで関東で赤飯をたくときに、小豆を使わない。これは小豆は、似ると皮が破れやすい。江戸だと、それが切腹を連行させると、武士階級に嫌われ、赤飯にはササゲを使うようになった。」

マリア「じゃあ、関西は?」

悠「武士の数が少なかったから赤飯には小豆を使ってたそうだ。」
7/100ページ
スキ