ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】2

ーラスタ・ラヴ(12/31/夜)ー

悠「あけお…」

ともき「早いんだよ。」

福太郎「時が加速しとるんやね。」

悠「悪い出来事の未来も知ることは「絶望」と思うだろうが、逆だッ!明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なのだ「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!」

ともき「うるせぇよ。」

摩耶「大晦日もいつも通りだね。」

金剛「というか、無駄に元気じゃないか?」

悠「おれは今無敵モードに入ってるんだ。」

寅「あ?無敵だと?」
ガタッ

悠「あ、座ってて。そういうんじゃないから座ってて!!」

左近「じゃあ、どういうのなんですかい?」

悠「よいしょ。」
スッ
白巳「くぅくぅ」

摩耶「白巳ちゃん、背中に張り付いてたんだ」

マリア「張り付いてるってなかなかのパワーワードですね。」

優日「チープトリックと違って張り付かれても害はないし。むしろ張り付いていてほしいまである。」

悠「ホッカホカやぞ。」

摩耶「幼女の体温で暖を取る男」

金剛「最悪の字面だな」

優日「もしもしポリスメーン?」

悠「よさないか!!」

ともき「それはお前もだろ。」

悠「えーなんでぇ?」

寅「ガキ背中に張り付けて街中うろついてる時点でアウトだろボケ。」

悠「ちゃんと厚着はさせてるし白巳も喜んでるぞ」

白巳「しゅぴぴ…。」

左近「喜ぶ喜ばない以前に爆睡してますね。」

摩耶「起きてるほうが少ないまであるる。」

悠「人が見てないときは活発に動き回ってる」

福太郎「んっ、そうなん?」

悠「という説があったりなかったり。」

寅「……」
ゲシッ!
悠「痛いっ!」

ともき「適当言いすぎだろ。」

崇「騒がしいな」

悠「けつが痛い…けつが割れた。」

氷室「割れていないほうが大問題では?」

優日「確かに」

崇「最後の最後まであほなことしか言ってないなコイツは。」
グシャ!
悠「ぐげぇっ!踏んでいくな!! 」

崇「床に転がっているからだ。」

紅「うぃーす。崇さん、適当に色々と買ってきましたよ。」
グシャっ
悠「ほげー!」

崇「ああ、ご苦労。」

紅「何してんだお前」

悠「倒れてる人間を踏み歩いてから何してるって聞くんじゃねぇ!!」

ともき「いや、起きろよ。」

優日「ところでこのいい香りは?」

崇「そこらで売ってるオードブルを適当に買ってこさせた。皆で好きにつまんでくれ。」

氷室「崇と私の奢りです。」

優日「ひゅー!」
マリア「ひゅー!」

ともき「どんな反応してんだよ」

悠「なんだいってくれりゃあ作ってきたのに。」

崇「別に大した意味はない軽くつまめるものがあればいいだろうと思って買ってきただけだ。」

優日「ありがてぇありがてぇ。」

マリア「嬉しぃ嬉しぃ。」

氷室「若干名反応が怖いですね。」

寅「どれだけ飢えてんだよ」

優日「オードブルって……素敵やん?」

マリア「誰かに奢ってもらえる食事って……最高ですから。」

寅「……そうか。」

左近「間違っちゃいやせんね。」

鈴猫「こんばんわ。」

優日「ひゅー!」
マリア「ひゅー!」

鈴猫「えぇ……なにぃ?」

ともき「本当に何の反応だよ」

優日「美女とオードブル、これはもう無敵では?」

マリア「はい。はいっ!」

摩耶「二回返事したね。」

崇「まぁ……楽しそうで何よりだな」

悠「最近はおせちもオードブルみたいになってるよな」

摩耶「まぁ、みんなが食べられるものがいいからね。」

金剛「一応おせちのものも入ってんだろ?」

悠「黒豆、栗きんとん、伊達巻いれといたらええやろ精神」

福太郎「エビとかは?」

悠「フライになってるだろ」

福太郎「なるほど」

氷室「最近はおせちの品物を単品で売ってますしね。わざわざ「おせち」として買わなくてもいいようになっていますしね。」

悠「単品で売ってるのはいいんだが、あきらかにかまぼこの値段とか強気すぎて引くんだよな。紅白かまぼこってだけで1000円とか」

マリア「私がどでかいの作るんで1000円ください」

ともき「そういう話してるんじゃないんだよなぁ」

悠「もうマグロ漁船のって来いよ」

寅「そういや年末はマグロの特番やってるよな」

左近「やっていますね。昼間は怒涛の再放送も」

福太郎「どこでも再放送し過ぎて見終わってチャンネル変えたら同じ再放送しとって笑えたわ。」

ともき「年末あるあるですね。」

摩耶「マグロ漁船て結局儲かってるのかな。」

マリア「大間のマグロってすごいですもんね。」

悠「けど、大間の漁師でマグロを本業にしてる漁師は少ないからな。」

ともき「そうなのか?」

悠「マグロ漁だけで生活してる人は ほとんどいない。逆にマグロ漁は副業だ。マグロ漁は一年のうちの 半年に満たない期間だからな。」

寅「なら本業は何だよ」

悠「大間を含む下北郡は海産物の宝庫だからマグロ以外の漁が本業で、やれる人だけマグロ漁に手を出してる程度だ。 他に漁師以外の兼業をしてる漁師もいるぞ。」

左近「へー、そういう感じなんですねぇ。」

マリア「じゃあ、私も副業でマグロやりますかね。」

優日「普通にできそうなガッツはあるよね。」

鈴猫「け、けど気軽にできる副業じゃないんじゃないかな。」

悠「途中から別の副業始めるまであるな。」

ともき「何が本業なのかわからなくなってきてるぞ。」

マリア「本業はちゃんと家政婦ですよ」

福太郎「年齢的には本業が勝ちの仕事であるンもおかしいんやけどね。」

悠「そうだ。ちょっといいかな?」

ともき「なんだよ」

悠「あけおめことよろ。」

「「「……あ、あけましておめでとう。」」」
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