ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】2

ーラスタ・ラヴ(12/13/夜)-

悠「昨日さ」

ともき「なんだ?」

悠「吸血鬼の話したじゃん」

マリア「したんですか?」

福太郎「ミンサガのヴァンパイアイベントの話やね。」

悠「それの関係じゃないが吸血鬼の話を見つけてきたんだが」

真樹「吸血鬼の話って見つけてこれるものなの?」

摩耶「悠君だし」

悠「オッス!」

金剛「誉められては無いぞ、多分。」

悠「それはさておきポーランドにある17世紀の墓地で、女性の「吸血鬼」の骸骨が発見された話だ。」

福太郎「吸血鬼の骸骨が?」

マリア「リアルでですか?」

悠「そうだ。発掘調査を率いたダリウシュ・ポリンスキー教授によると、この骸骨は発見された時、墓から出てこないように拘束された状態だったという。」

金剛「なんだよ墓から出てこないようにって、まるで…いやいや。」

摩耶「何一人でぶつぶついってるの?」

金剛「なんでもねぇよ。」

福太郎「拘束って具体的には?」

悠「遺体は喉元に鎌を置かれ、足の親指に南京錠がかけられていた。」

マリア「新手の脱出トリックかもしれませんよ。」

金剛「トリック以前に死んでるだろ」

福太郎「儀式的な意味合いで鎌が添えられとった可能性は?」

悠「いや、鎌は平らにではなく、死者が起き上がろうとしたら、頭を切り落とすか、首を傷つけるような置き方がなされていたた。……ってことらしい。」

ともき「それは確実に蘇生防止だな」

悠「首落としたぐらいで吸血鬼が死ぬとも思えないけどな」

福太郎「吸血鬼いうか不死ではない眷属かもしれんし」

マリア「生き返ったとたんリスキルされる悲しみ。」

プロメ(仮)【11世紀、東欧の市民は吸血鬼を恐れ、死者に吸血鬼退治の儀式を行うようになったそうです。「死んだ人の中には、血を吸うモンスターとして墓から這い出てきて、我々を恐怖に陥れる者がいる」と信じていたそうです。】

悠「17世紀にはこの埋葬方法が「吸血鬼の発生が報告されたためにポーランド全土で一般的になった」とそうだ。」

摩耶「17世紀は吸血鬼が涌きまってたんだね。」

ともき「虫じゃないんだから…」

マリア「ヴァンパイアハンターも大活躍ですね。」

福太郎「死者の復活から身を守る方法としては、他にも頭や足を切り落とす、死者を下向きにして地面を噛ませる、焼く、石で叩きつける……とかも有名やね。」

真樹「初めから火葬にしたらいいのに」

悠「まぁ、昔は土葬だかな」
46/100ページ
スキ