ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】2

ーラスタ・ラヴ(12/5/夜)-

悠「ついに進行度が65%まで来た」

ともき「そうか」

福太郎「60超えとるってことは……ヴァンパイアも解放されとる?」

悠「バッチリ」

マリア「ヴァンパイア……仲間ですか?」

悠「いいや、敵だ」

マリア「なんだ、そうですか。」

真樹「その敵が出るとどうなるの?」

悠「ある村の住人が吸血鬼化して襲ってくる」

ともき「それを止めるわけか」

悠「え?」

ともき「え?」

悠「止めたら倒せないじゃん」

真樹「倒すの!?吸血鬼化した村人を!?」

悠「吸血鬼のしもべになった敵はな……弱いのに強いから最高なんだ」

ともき「弱いのに強いってどういうことだよ」

福太郎「しもべはステータスのわりにモンスターランクが高いンよ。ランクが高い相手と戦って勝てばステータスが上がりやすい。」

悠「その上、しもべ自体は雑魚モンスター枠だから倒しまくっても進行度が上がりにくい。つまり、最高の雑魚ってわけだ。」

摩耶「縛りプレイだとしもべを最大活用するか、完全に封印するかの二択だよね。」

悠「他にもヴァンパイアイベントは美味しいことがある。」

マリア「まだあるんですか」

悠「ボスのヴァンパイアのモンスターランクがめっちゃ高いから閃き道場ができる。」

摩耶「確かボスは聖杯持ってないと倒しても復活するんだよね。」

悠「そうそう。しかも全滅してもひとつ前のフロアに戻してくれる親切仕様。ありがてぇ、ありがてぇ。」

マリア「技と成長のために無限に殴られ殺され続けるボスと村人たち」

悠「おれのために死ねぇっ!!」

金剛「どっちが悪なのかわからんな」

悠「そりゃヴァンパイアだろ。自分の欲望のために村の人間をしもべにしてるんだから。」

マリア「で、その罪のないしもべにされてしまった村人を虐殺するんですよね。」

悠「倒しても死なないからセーフ」

摩耶「吐き気を催す邪悪かな?」

悠「吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!自分の利益だけのために利用する事だ…!」

ともき「お前のことじゃねぇか」

悠「おかしいなぁ、不思議と全部ブーメランで帰ってくるわ」

マリア「つまり、真相はそういうことです。」

悠「お前、なかなか上手いこと語録使いこなすじゃねぇか」

ともき「それで一体いつまで放置されるんだ、そのヴァンパイアたちは」

悠「んー、必要な閃き全部取るまでは放置かな」
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