ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】

ーラスタ・ラヴ(7/29/夜)-

悠「暑い!冷たいものが欲しい!!」

マリア「死体とかですか?」

悠「うーん、ひんやりしてる!って、馬鹿野郎!!臭いだろ!!」

ともき「いや、そうじゃねぇだろ。」

摩耶「ひんやりしてるのは一瞬だろうしね。ちゃんと処置してないと。」

金剛「何の話だよこれ。」

悠「おれはもっと心地よい冷たさが欲しい。」

真樹「心地よい涼しさといえば?」

摩耶「エアコン」

悠「心地よいっていうかもはや無いと死ぬから」

ともき「だよなぁ。」

マリア「私はなしでも生きてこれましたけどね。」

悠「お前は環境適応能力が高すぎる。」

マリア「あざーっす。」

悠「逆にお前のその能力と生活の知恵で涼しくなれる方法はないのか。」

マリア「えーと……ぬるめのシャワーを浴びるとか」

ともき「普通だな」

悠「ホントに普通だ」

マリア「仕方ないじゃないですか。温かくするのと涼しくするのは容易じゃないんですよ。結局エアコンが最強は揺るがないですし。」

福太郎「せやけど、おマリちゃんはその借金時代はどないしとったん?」

マリア「無料で入れてエアコンが効いている施設を利用します。夜は窓を開けて置いたり濡れタオルとかで体をふいたりですね。あとは……」

ともき「あとは?」

マリア「我慢して耐えるです。心頭滅却すれば火もまた涼しです。」

摩耶「最後は根性論を持ち出してきたのは正直好感が持てる。」

マリア「あざっす!!」

悠「うん、まぁ、それが最強な方法ではあるわな。耐えるっていうのは」

ともき「最強かもしれないが……真夏の暑さは一歩間違えれば死ぬからヤバいって話だったよな」

マリア「けどまぁ実は私そんなに暑さ寒さは苦ではなかったというか基本的に仕事中は室内でいることが多かったですからめちゃくちゃきつかったパターンはなかったんですよね。」

悠「そうか。お前の派遣先ってわりと裕福な家が多いし空調は整ってるか」

マリア「そういうことです。」

金剛「……結局これ何の話だ?」

悠「暑さを乗り切るコツの話かな」

マリア「ああ、そういえば秘密兵器もありましたね。」

真樹「秘密兵器?」

マリア「アイヌの涙って知ってますか?」

ともき「なんだそれ。」

悠「ハッカ油だ。風呂に数的落としてつかると凍えるほど寒くなるって代物だ」

真樹「そんなのあるの!?」

マリア「ありますよ。通販で買えますし、探偵ナイトスクープでも取り上げられましたね。」
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