ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/27/深夜)ー

拳二「こんな時間になんでぇ」

崇「来たか、お前で最後だ。」

拳二「あぁん?」

氷室「どうも」

本郷「ふっ…」

道玄「……」

雲水「……」

拳二「コイツはぁ…また濃い面子だな。」

崇「道玄と雲水はオマケだ」

拳二「オマケだぁ?」

道玄「小僧(悠)がまた厄介ごとに巻き込まれようとしているそうだな」

拳二「巻き込まれようとっーより、あいつの場合は掃除機みたいにトラブルを吸い寄せて自分から絡み付いていってる気もするけどな」

雲水「まぁ、それはボウズの趣味だろうから俺らは口出さねぇけどな。がははは」

拳二「じゃあ、何に口出しするつもりだ?」

氷室「王さんのことですよ」

拳二「王だと?どういうことだ。チンピラに襲われた一見と関係あるのか」

崇「いや、禅にも調べさせたが王が狙っている機関とは関係ないそうだ。お前の方でもなにかわかってるんじゃないのか」

拳二「あぁ、まだ悠にゃいってねぇがチンピラの頭は貞三っぅケチな地上げ屋だ。特にバックも居ない自分で立ち上げたばっかの組だ。」

氷室「組というよりはまだチンピラサークルの感覚なのでしょうね」

崇「おおむね間違いじゃないだろう。」

拳二「こんなつまらんチンピラに悠がどうにかなるとはおもえねぇけど、なんで俺らを集めた?」

崇「あぁ、チンピラはどうでもいいが…王がシャシャリ出る気がしてな。」

拳二「ぁん?機関とは関係ないっただろ」

崇「ああ、わかってる。だが暴れれる理由になるなら奴は悠を襲ったチンピラを襲うだろう。」

氷室「私はあの人が苦手ですよ」

崇「王は動きが読めない、考えが読めない、気まぐれが酷いからな。」

拳二「暴れるなら勝手にやらせときゃあいいじゃねぇか。どうせ新宿のトラブルだろ」

崇「奴とチンピラのぶつかりなら構わない。だが、もし、チンピラと再び悠とがぶつかっている最中に王が現れてみろ。悠と王がぶつかる事になるだろう」

拳二「なんでだよ。悠は関係ないしむしろ王の味方だろ」

崇「王に理屈や常識が通じるか、やつは気まぐれに手足が生えてるようなもなだ。」

拳二「……」

崇「もちろん、そんなことも悠の存在も全部忘れてる場合もあるけどな。」

道玄「その王という男どうなんだ?」

氷室「ひとことでいうなら「強い人」です。スタイルなどは知りませんが、崇や瓦谷さんとおなじ産まれながらの絶対強者」

雲水「なるほどな。つまり、俺らは影ながらボウズを守ってやればいいんだな?」

崇「違う。逆だ。何がおきてもギリギリまで悠には手を貸すな。」

道玄「お前、王と悠をぶつかるのを見る気か?」

崇「悠も運動不足だろう。それに気まぐれの塊には気まぐれをぶつけるのが案外いいかもしれないからな。」

拳二「なんだそりゃ」

崇「ま、なにも起こらないとは思うけどな」

氷室「ですよねー」
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