ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/18/夜)ー

恵瑠「玉ねぎをつかったおいしい料理ってありますか?」

ともき「そうだな…圧力鍋で玄米を炊くんだ。玉ねぎは薄くスライス。干し椎茸は戻しておくんだ。」

恵瑠「ふむふむ…」

ともき「それで鍋にごま油をしき、玉ねぎと干し椎茸を炒めて醤油を加えて弱火でじっくり煮る。」

恵瑠「弱火でじっくりと…」

ともき「玉ねぎがあめ色になったらゴマを散らして、どんぶりに玄米ご飯を盛って、このあめ色玉ねぎを汁も一緒にのせる。好みで紅しょうがを乗せたら…玉ねぎ丼のできあがりだ」

恵瑠「おいしそうですね!」

ともき「玉ねぎの甘さが醤油やごま油に負けないでご飯に絡んで最高だよ。しかも素材勝負のシンプルな料理だしすっごいジューシィになるはずだ」

恵瑠「なるほどー。中山センパイ勉強になります。」

ともき「いやいや、このぐらいのは誰でもできるって」

澪「でも玉ねぎだけでよくそこまでうまそうなのが作れるな」

ともき「ほら、俺も独り暮らし長いから。できるだけ安くて美味しいもの食べたいからな。ほんとうはこれに牛肉とか混ぜても良いんだけどな。節約ってことで」

美喜「主婦してるわね」

ともき「どうも。」

恵瑠「憧れます。私もそういう気配りのできる主婦になりたいです」

美喜「カエルちゃんは主婦にもなりたいのね。」

恵瑠「はい。アイドルも頑張りながら幸せな夫婦生活を送るのが夢なんです」

ともき「へぇ…」

禅「こん…ばん…わ」

美喜「あら、珍しい」

澪「いらっしゃい。」

禅「おや…ともき…さん……」

ともき「やぁ、禅くん。ひとりか?」

禅「えぇ…待ち…合わせ…と…いいますか…」

ともき「待ち合わせ?」

悠「ちぇき」

禅「あ…来た…ようです」

悠「悪い、悪い、お待たせ」

恵瑠「いえ、全然待ってません。」

ともき「あれ、カエルちゃんと待ち合わせしてたのか?」

恵瑠「あ、いや…今のは小ボケ…です」

ともき「わかりにくいわぁ」

悠「おい、俺を無視してボケるなよ。そういうことされるとおしりのあの辺りがヒクヒクするだろ」

ともき「うっさい、バカ、黙れ。」

悠「おおぅ、流れるようなツッコミだ。」

恵瑠「すごいです!」

ともき「はぁ…久々にあったらこれだからな…」

禅「それで…悠さん…ご用件は…?」

悠「あぁ、禅。調べて欲しい人がいる」

禅「誰…ですか?」

悠「王狐文について、ただし危なくない程度でいい。」

禅「王…さん…ですか…」

悠「あぁ。」

禅「わかり…ました…。代金は…?」

悠「そうさなぁ、店まで来てくれたら甘味をご馳走するでどうだ?」

禅「わかり…ました…では…後日また…」

悠「おーう。よろしくな。」

ともき「ワンウーフェンさんて?」

悠「ヤクザの若頭で新宿闘路のボス。」

ともき「……聞かなかったことにする。」

悠「そうしとけ」
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