ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/17/夕)ー

真桜「邪魔するぞなの」

美喜「あら珍しい。」

真桜「前おさげは来てるかなの。」

澪「いや、今日はまだ…」

紅「じゃあ、中国拳法てスピードはないのか?」

摩耶「タイプにもよるけど拳法ってスピードより急所を確実につくものが多いから、拳法=高速なんて思うのは間違いだよ」

真桜「おい、前おさげちょっと面貸せなの」

紅「うーわーぉ…幼子に面貸せ言われたよ」

摩耶「どうかしたの?」

真桜「昨晩お前の家にうちのヒョウロク玉が泊まったらしいななの」

紅「悠か。泊まったぞ。姉貴帰ってなかったから、俺と一緒に寝たけど」

摩耶「紅くん、お姉さんいるんだ」

紅「二人な」

真桜「そんなことは聞いてないなの」

紅「いったいどうしたんだ?」

真桜「だから、うちの根なし草はどうしたんだときいてるなの」

紅「えーと、一緒に朝飯食って、俺はガッコいって悠は……(新宿の事は言わない方がいいな。)もう一眠りするって消えた。」

真桜「ちっ…携帯も出やがらねぇしなの」

摩耶「携帯はしてるんだ」

紅「それでも出なかったら携帯の意味は無いけどな」

真桜「わかってるなら、なんで家に帰れと言わないなの」

紅「いやぁ、俺がいったところで帰るわけないじゃん。」

摩耶「だよねー。あはは」
紅「あはは。」

真桜「笑い事じゃねぇなの!」

摩耶「真桜ちゃんは悠くんに帰ってもらわないと困ることがあるの?僕が出来ることなら代わりにやるよ?」

真桜「……」

紅「摩耶くん、野暮なこというなよ。真桜の嬢ちゃんは悠に会えなくて寂しいとかに決まってるだろ。な?」

真桜「銀行の手続きや車検の予約とか悠本人が必要な事が溜まりまくってるだけなの。することさえすれば、何処にだろうとほっつき歩いてくれて結構なの」

摩耶「手厳しいね」

紅「もっと、悠を束縛したいのかと思ってたんだけど以外と冷めてるんだな。」

真桜「勘違いするななの。真桜は悠の妻なの。夫を自由にさせるのも妻の仕事なの。」

紅「あー…」

真桜「はぁ、無駄足だったなの。もし、あの鉄砲玉を見かけたら帰れといっとけなの」

紅「はいよ」

摩耶「りょーかい」

真桜「じゃあななの」

摩耶「……それで悠くんは例の件?」

紅「あぁ、多分新宿にいってるはずだ」

摩耶「ふぅん。新宿に…何しに?」

紅「へ?何しにって…」

摩耶「例の件って適当にかまかけただけなんだよね。」

紅「うはぁ…摩耶くん、ひでぇぜ」

?「(新宿やて…)」
?「(…コクコク…)」
?「(盗み聞きは…)」

紅「ん?」

摩耶「誰か居たね。」

紅「……微妙に嫌な予感。ヤバイなぁ、崇さんに怒られないかなぁ」

摩耶「大丈夫だと思うよ。仮に厄介事になったとしても悠くんがどうにかするはずだし」

紅「摩耶くんはなかなか業の者だなぁ」
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