ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

澪「このチェーンとか良くないか?」

悠「う~ん。俺アクセはあんまりつけないからな。」

美喜「ただいま。」

澪「あ、オーナーおかえりなさい。」

悠「よっす。」

美喜「あれ、悠また来てたの。」

悠「あぁ。夕方までの時間潰しに。一杯やらせてもらってる。」

澪「イエローパロットです。オーナーも呑みます?」
イエローパロット
30度甘口ステア

アプリコットブランデー20ml
ペルノ20ml
シャルトリューズ20ml

材料をミキシンググラスでステアして、カクテルグラスに注ぐ。

悠「ペルノとシャルトリューズのクセのある香草系のリキュールとフルーティなアプリコットブランデーをミックスした個性的な味がいけるよな。名前も「黄色いオウム」なんてしゃれてるし。」

美喜「そうね。っで、何してるの?」

澪「ああ、ロード読んでました。そろそろ夏着買おうかなって。」

悠「けど、これに和柄のはあんまり載ってないな。」

澪「たまにはシックなのやカジュアルなのも着たらどうだ。」

悠「そーゆーのメンドイ。」

美喜「四季通して代わり映えしないもんね。」

悠「美喜に言われたくないな。色気ないジャージじゃモテないぜ。」

美喜「ほっとけ。」

澪「けど、オーナー。メイド服持ってましたよね。」

美喜「あぁ、あれね。」

悠「え…なに、そんな性癖があるのか?」

美喜「性癖ってなによ。」

悠「御奉仕プレイとか従者プレイとか」

美喜「いっぺん精神科でセラピー受けてきた方がいんじゃない?」

澪「今のは悠が悪いな。」

悠「半分は冗談だ。」

美喜「半分は本気なんじゃない。」

悠「まぁな。それで着てくれないのか。」

美喜「そうね。悠の前では着ないわ。なんかヤラシイ目で見られそうだし。」

悠「視姦は自由だろ。」

澪「うわっ、最悪だな。」

美喜「これだから変態は……」

悠「てへ。」

澪「否定しろよ」

悠「それより、このコーナー面白い特集が載ってるぞ」

美喜「おい、こら。スルーするな。」

澪「はは…。それでなんの特集だ?」

悠「刺青。この人すごいぞ。キングコブラだし」

澪「ド派手だな。こっちの人は骸骨の山積みだし。」

美喜「そういえば崇も背中にスミ入ってるらしいわね。」

澪「そうなんだ。俺見たことないな。」

悠「俺は前銭湯で見たことあるぞ。それと…拳二はたしか観音が彫ってあったな。」

澪「観音って千手観音か?」

悠「拳二曰く俺の背中には拳の神がいる。俺の鉄拳に神の拳。無敵だろ。って意味が有るらしい。」

美喜「……ってゆーか、千手観音は拳の神じゃないわよね?」

悠「拳二はバカなんだからしかたないだろ。脳ミソが筋肉で出来てるんだから。」

澪「お前…酷いな。」

悠「これは内緒な。おっとそろそろいくよ。…またな。」

澪「おう。」

悠「おっと!」

森下「あいた!」

悠「悪い大丈夫か?」

森下「いや、こっちこそすまない。」

悠「そうか。よかった。」

森下「……。今の人もチームのひとかい?」

美喜「今のが小鳥遊悠よ。」

森下「えぇ?!」
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