ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/15/夜)ー

崇「……来たか。」

氷室「そのようですね。」

王「ど~も。」

漆原「失礼する。」

本郷「ふっ…」

氷室「自己紹介はするべきでしょうか?」

王「一応、お願いしちゃおっかな~」

氷室「はぁ…東口ランク№1。氷室薫です」

崇「茶番だな。西口、Sウルフの王。虎狗琥崇だ。コイツは俺の右腕。本郷だ」
本郷「ふっ…」

王「こういうのは挨拶が大事でしょ~。王狐文、新宿の代表だわん。んで、こっちが側近のウルたん。」

漆原「漆原です」

王「この顔で「ウルたん」て、超カワイイ。王ちゃん気に入ったんだ。」

崇「……」

氷室「……」

漆原「王さん…」

王「はいはい。それで今日はなんだっけ?」

崇「小鳥遊悠を新宿に派遣した件だ」

王「にゃー。悠たんの件ね。あの子、使えるの?安そーーーな体だけど」

崇「疑うのなら喧嘩を吹っ掛けてみるといい。」

氷室「崇、よしなさい。」

王「へー、そこまであの子を買っているんだ。いいよ。崇くんの言葉を信じたげるよ。」

崇「ふん。」

氷室「やれやれ、今日は喧嘩をするために集まったのでは無いでしょう。」

王「じゃあどういう集まりかな」

崇「悠に接触はしたのか?」

王「開店祝いは渡しといた。彼の働きには俺も期待しているから、その気持ち程度をね。」

漆原「不躾ながら現金を渡す形になってしまいましたが」

崇「そうか(余計な事を…)」

氷室「ところで悠さんは何のお店をすることにしたのですか?」

崇「茶屋だそうだ。」

氷室「ほう。それは楽しみですね。私これでもお茶とか好きなんですよ」

崇「行く気満々だな」

氷室「もちろんです。だって、この前崇、私の事を置いていったでしょう。」

崇「あの日は拳二の選んだ店を確認しにいっただけだ。」

王「拳二…拳二…あ、ウルたんのオトモダチじゃなかったかにゃー?」

崇「なに?」

漆原「私は任侠あがりですから、そっちの方々との面識もあるわけです。」

崇「なるほど。だが、任侠あがりとはどういうことだ?王の組には入っていないのか。」

漆原「私は王さんの側近です。王組に席を置いているわけではありません。」

王「そっちの本郷くんも似たようなもんじゃ無いの?」

本郷「……」

漆原「……」

崇「くく、確かにある意味では似ているかもな」

氷室「お二人とも忠実な側近がいて羨ましいですね。」

崇「お前がいうとなんだか嫌みにしか聞こえないのが不思議だな。」

氷室「おや、酷いですね」

漆原「王さん、そろそろ次の会談のお時間です」

王「え~めんどくさいにゃー。」
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