ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/12/夕)ー

ともき「ちぃっす」

悠(女)「ちぇき」

美喜「いらっしゃい」

氷室「おや、こんにちは」

悠(女)「お、氷室さん。」

ともき「ちわです」

悠(女)「ひとり?」

氷室「はい。ちょうどよかった。相手をしてくれませんか?独り呑みも飽きてきていたので」

悠(女)「そういう相手なら喜んで、氷室さんのおごり?」

ともき「おいおい…」


氷室「あはは。ゆうさん相手に奢るのはちょっと厳しいですね。」

悠(女)「そんなことねぇべさ。」

ともき「なんで訛った」

氷室「しかし、おごらないというのも格好がつかないので、ビールをピッチャーでお願いします。」

澪「グラスは…いらないよな。」

悠(女)「いや、いるから。ピッチャーグラスで呑むようなバカな真似しないから」

ともき「どうせ飲み干すだろ」

悠(女)「飲み干すにしても、上品なあーしがピッチャーを抱え込むなんてするわけないでしょ」

ともき「今さら上品とかいわれても…」

美喜「むしろ、一升瓶抱き抱えて寝てそうよね」

悠(女)「そんな酔いどれみたいなことするかよ。悠じゃあるまいし」

ともき「悠がする=ゆうもするだろ。」

悠(女)「あーしは可愛い女の子しか抱いて寝ないから。」

氷室「それこそ、悠さんがやってそうですけどね。」

悠(女)「いや、無い無い。っか、最近あいつ家居ないし。」

ともき「そうなのか?」

悠(女)「そーなのだー」

氷室「いろいろとお忙しいのでしょうね。」

ともき「氷室さん、なにか知ってますね。」

氷室「おや、どうしてそう思いましたか?」

ともき「勘です」

氷室「なるほど」

悠(女)「氷室さん、なぁに隠してんの?」

氷室「おや、ともき君の勘を信じるのですね」

悠(女)「ともきの勘は神がかった勘だ。十二分に当たってると思う。」

氷室「なるほど、ともき君の意外な特技を知りました。良かったら今度一緒に競馬でもいきませんか?」

ともき「いや、そういうのは当たらなくて…」

氷室「得て不得手はあるんですね。でしたら、ともき君は刑事が探偵に向いているかも知れないですね。あ、だから悠さんといいコンビなんですね」

ともき「?」

氷室「悠さんの行動力にともき君の推察力が加われば鬼に金棒。シャーロックホームズも顔負けですよ」

ともき「い、いや、それはどうでしょう…」

悠(女)「なら、あーしとコンビ組めばいいな。やっぱ男女だろ」

氷室「では、そろそろ私は失礼しますね。ゆうさん達はごゆっくりどうぞ」

悠(女)「あー、また」

ともき「お疲れさまです」

悠(女)「……あ!」

ともき「逃げられたな…」
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