ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/11/深夜)ー

悠「ちぇき」

拳二「あー…だりぃ」

崇「……」

澪「お三方いらっしゃい」

悠「ビール三つ頼む」

美喜「はいはい。ところで何してるのアンタら」

悠「……」

拳二「……」

崇「くくっ」

美喜「秘密なわけね」

悠「秘密なことでもないけどめんどくさいこと」

澪「悠のめんどくさいはどのくらいなのか判断しにくい」

悠「スゴくめんどくさい。もしかしたら俺は重労働者になってしまうかもしれない」

美喜「重労働で、やっと人並みに働いてるぐらいじゃないの?」

悠「それだとまるで俺は普段はぜんぜん働いてないみたいじゃないか」

美喜「そういったのよ」

悠「……」

拳二「いわれてらぁ」

悠「うるせぇ。お前も人のこと言えないだろ」

拳二「バカか俺ぁは年がら年中働いてんだよ。集金からなんから」

悠「ヤクザめ」

拳二「ヤクザのなにが悪い。職業差別してんじゃねぇよ」

悠「頭悪いくせに漢字三文字以上ならべて喋んな」

拳二「んだとゴラァ!」

悠「じゃあ「職業差別」って書いてみろ。」

拳二「……う、うっせぇぞ!」

悠「書けないのかよ…」

崇「お前ら元気だな」

悠「っか、そもそも崇がこんな面倒なこと受けるからいけないんだろ」

崇「遅かれ早かれどうにかしないとならなくなる。だったら早い内に手を打つのがセオリーだろ。」

悠「お前のセオリーかどうかは知らないけど、それを俺にやらせるな」

崇「お前が適任だったんだ。諦めろ」

悠「あー?」

崇「偉そうにふんぞりかえるのはいいが、原因はお前自信にあるのを忘れるなよ」

悠「くっ…」

拳二「やめろ、やめろ。酒が不味くなる」

悠「だなぁ…。」

崇「なら、酒が美味くなる話はあるのか?」

拳二「池袋に新しく出来た風俗嬢が…」

悠「やかましい」

拳二「なんだよ。じゃあ、お前なんかあるのかよ」

悠「……ないなぁ」

崇「そうだ。道玄の娘とは仲良くなってるのか」

悠「神姫か…まぁ、仲良くやってるのかも知れないな」

崇「なんだそれは」

悠「しゃーねぇだろ。神姫はいつまでたっても知り合い以上友達未満関係なんだから。」

拳二「道玄の娘って美人なのか?」

悠「控えめにいって超美人」

拳二「マジか、写メねぇーのか?写メ」

悠「お前は学生か…」

拳二「学生はお前だろ。良いじゃねぇかちょっとくらい見せろよ」

悠「いや、写メとかないし。」

崇「携帯は持ってるのか」

悠「あるぞ。電池は切れてるけど」

拳二「お前の携帯は熊の木彫りくらい役に立たないな」

悠「そんな誉めるな」

拳二「……なぁ、俺いま誉めたか?」

崇「お前はバカだな。」

拳二「あぁん?」

悠「ビールおかわり」

澪「自由だな…」
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