ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/9/夜)ー

悠「ちぇき。」

美喜「あ、来たわね。」

「「「……」」」

悠「うぉ、雁首揃えてどうした、なんか用事か?」

崇「仕事だ」

悠「ほへ?」

崇「とりあえず明日新宿にいってもらう。」

悠「まてまてまて、なんの事だ。」

紅「最近新宿の闘路がゴタゴタしてるの知ってるか?」

悠「いや、全然」

氷室「では、ご説明しますね。まず、新宿の闘路の勢力は池袋に比べればやや少ないです。ですが新宿の大将である王狐文(ワンウーフェン)。彼の名前はご存じですか?」

悠「ご存じだ。」

氷室「おや…」

崇「知ってたのか」

悠「名前だけな。王っていったら今イケイケの「会社」だろ。」

拳二「かっかっか。悠も詳しくなってきたじゃねぇか。」

悠「拳二…。おまえも関わってるのか」

拳二「まぁな。さて、ワンウーフェンについては俺から話してやる。ワンウーフェンの親父、王百岩(ワンパイヤン)はヤクザだ。しかも新宿を縄張りにしている中国系の組のボスだ。厄介なのは数多い日本のヤクザより、ずば抜けてデカイ組になってきたこと。そしてパイヤンは頭が切れるし残酷で非情。」

悠「もういいよ。崇、悪いけどヤクザ関係の仕事はやらないからな。じゃサイラナ。」

紅「……」

本郷「……」

悠「おい…」

崇「話しは最後まで聞け。それとお前に断る権利はない。」

悠「あー?」

崇「いいから座れ。」

悠「……」

崇「続きだ。パイヤンはこの件に関係しない。ワンウーフェンは関係するがな……まず今、新宿では闘路と戦闘仲裁機関(仮)とそれ以外この三つ。また、最近では別のもウロウロしているらしい…その中で新宿闘路と戦闘仲裁機関(仮)がゴタゴタしてる」

氷室「ここで一度こちらの闘路の話に戻します。一応ではありますが東(私)、西(崇)、秋葉(悠)は今は協定間にあります。和気藹々ですよね」

崇「くだらん事をいうな。それで…新宿のワンウーフェンは頭がいい。戦闘仲裁機関(仮)と揉めている間他の事が疎かになるのがまずいと考えた。そこで俺に相談が入った。内容は見張りだ。新宿界隈で起こる問題を露払いをしてほしいと…」

悠「そこから聞きたくない」

崇「くく、その役を悠に一任する」

悠「嫌だ!」

崇「拒否権はない。お前にはこの前、酒を奢ってやっただろう」

悠「アレかよ!!」

拳二「アレらしいぜ…」

崇「俺も鬼じゃない。どうしてもやりたくないというなら酒代を払えばいい」

悠「いくらだよ…」

美喜「細かいの切り捨てて90万よ」

悠「払えるか!」

崇「なら、決まりだ。後日俺と拳二とで新宿に行く時に連絡するから必ず電話を携帯しろいいな」

悠「くそ…」

氷室「しばらくの間は私が此方を見ておきますから安心してください。」
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