ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10
ー三日月(1/6/昼)ー
悠「こんに…」
凛「シッ…(こっちこっち)」
悠「?」
コトコト…グツグツ…
恵瑠「ズズッ…」
悠「……」
凛「……」
恵瑠「うーん、やっぱり味がボヤけてる。何が足りないんだろ。」
悠「ヒソヒソ(なにつくってるんっすか?)」
凛「ヒソヒソ(ビーフシチューよ。今度の課題らしいの、けど味がぼやけちゃってるらしいの)」
悠「ヒソヒソ(ふーん。)」
凛「ヒソヒソ(という訳で、悠くんよろしくね)」
悠「ヒソヒソ(よろしくねって…キリンさん)」
凛「恵瑠ちゃん、悠くんが来てくれたわよ」
恵瑠「え!あっ、センパイ!来てたんなら声かけてくれたらいいのに」
悠「いや、はは…ん?スンスン」
恵瑠「あ、今ビーフシチューつくってるんです。けど、なにか味がボヤけて…何が足りないのか…」
悠「解らないか?」
恵瑠「センパイはわかったんですか!?食べてもないのに」
悠「一番最初にあったとき俺が教えたことがヒントだ」
恵瑠「え、けど…ビーフシチューに白ゴマはちょっと…」
悠「そうとったか……仕方ない、ちょい代わってみ。キリンさん、エプ…」
凛「はい、悠くんのエプロン」
悠「はは…さすがっす。さて…作り方はおおむね間違って無いのにカレーやビーフシチューの場合、なにかボヤけた味になることがある。これはほとんどの場合、香りが足りないんだ」
恵瑠「香り…ですか?」
悠「そうだ。ビーフシチューにはブーケガルニを使うのが一般的だが。」
ポトッ…さっ!
恵瑠「ブーケガルニ?」
凛「ブーケガルニっていうのはね、フランス料理のスープや煮込み料理のとき、香りづけに加える香味野菜の束のことよ。」
悠「タイムやセロリ、パセリの茎、ローリエなんかをポロねぎの皮でくるんで縛るか、ガーゼで包んでもいいな。」
恵瑠「なるほど、ブーケガルニですね」
悠「俺はいつも別のをつかうけど。よし、できた。食べてみ」
恵瑠「スンスン…いい香り。いただきます。アムッ…ん~~さっきと全然味が違う!センパイ、スゴい!」
悠「そ、そんな大したことないから抱きつくな。鍋に当たるし、柔らかいのが当たってる」
恵瑠「え?…………やっ///」
凛「これはブーケガルニじゃなく八角を使ったのね。」
悠「そうです」
恵瑠「コホン、八角っていうのは?」
悠「これだ。八角、スターアニスともいわれるスパイスだ」
恵瑠「この野菜くずみたいなのがですか?」
凛「そうよ。けど、恵瑠ちゃんは作るときブーケガルニにしたほうがいいわね」
恵瑠「どうしてですか?」
悠「八角は香り付けや臭み消しに有効だけど、苦味と渋味が強いから使い方が難しいんだ。おれは入れてすぐ取り出してローストした肉の香ばしさと八角のほのかな甘い香りをマッチさせたわけだ。」
恵瑠「ほえ~奥が深いですね…」
悠「ま、覚えておいて損はないだろ。」
恵瑠「はい。センパイ、ありがとうございます♪」
ギュッ…ムニッ…
悠「だ、だから、抱き…」
凛「あら、楽しそう。私もやってみようかしら」
ギュッ…ムニュン…
悠「ちょ…キリンさんまで…」
悠「こんに…」
凛「シッ…(こっちこっち)」
悠「?」
コトコト…グツグツ…
恵瑠「ズズッ…」
悠「……」
凛「……」
恵瑠「うーん、やっぱり味がボヤけてる。何が足りないんだろ。」
悠「ヒソヒソ(なにつくってるんっすか?)」
凛「ヒソヒソ(ビーフシチューよ。今度の課題らしいの、けど味がぼやけちゃってるらしいの)」
悠「ヒソヒソ(ふーん。)」
凛「ヒソヒソ(という訳で、悠くんよろしくね)」
悠「ヒソヒソ(よろしくねって…キリンさん)」
凛「恵瑠ちゃん、悠くんが来てくれたわよ」
恵瑠「え!あっ、センパイ!来てたんなら声かけてくれたらいいのに」
悠「いや、はは…ん?スンスン」
恵瑠「あ、今ビーフシチューつくってるんです。けど、なにか味がボヤけて…何が足りないのか…」
悠「解らないか?」
恵瑠「センパイはわかったんですか!?食べてもないのに」
悠「一番最初にあったとき俺が教えたことがヒントだ」
恵瑠「え、けど…ビーフシチューに白ゴマはちょっと…」
悠「そうとったか……仕方ない、ちょい代わってみ。キリンさん、エプ…」
凛「はい、悠くんのエプロン」
悠「はは…さすがっす。さて…作り方はおおむね間違って無いのにカレーやビーフシチューの場合、なにかボヤけた味になることがある。これはほとんどの場合、香りが足りないんだ」
恵瑠「香り…ですか?」
悠「そうだ。ビーフシチューにはブーケガルニを使うのが一般的だが。」
ポトッ…さっ!
恵瑠「ブーケガルニ?」
凛「ブーケガルニっていうのはね、フランス料理のスープや煮込み料理のとき、香りづけに加える香味野菜の束のことよ。」
悠「タイムやセロリ、パセリの茎、ローリエなんかをポロねぎの皮でくるんで縛るか、ガーゼで包んでもいいな。」
恵瑠「なるほど、ブーケガルニですね」
悠「俺はいつも別のをつかうけど。よし、できた。食べてみ」
恵瑠「スンスン…いい香り。いただきます。アムッ…ん~~さっきと全然味が違う!センパイ、スゴい!」
悠「そ、そんな大したことないから抱きつくな。鍋に当たるし、柔らかいのが当たってる」
恵瑠「え?…………やっ///」
凛「これはブーケガルニじゃなく八角を使ったのね。」
悠「そうです」
恵瑠「コホン、八角っていうのは?」
悠「これだ。八角、スターアニスともいわれるスパイスだ」
恵瑠「この野菜くずみたいなのがですか?」
凛「そうよ。けど、恵瑠ちゃんは作るときブーケガルニにしたほうがいいわね」
恵瑠「どうしてですか?」
悠「八角は香り付けや臭み消しに有効だけど、苦味と渋味が強いから使い方が難しいんだ。おれは入れてすぐ取り出してローストした肉の香ばしさと八角のほのかな甘い香りをマッチさせたわけだ。」
恵瑠「ほえ~奥が深いですね…」
悠「ま、覚えておいて損はないだろ。」
恵瑠「はい。センパイ、ありがとうございます♪」
ギュッ…ムニッ…
悠「だ、だから、抱き…」
凛「あら、楽しそう。私もやってみようかしら」
ギュッ…ムニュン…
悠「ちょ…キリンさんまで…」