ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/5/夜)ー

「…っと、いった状況になっています」

崇「……」

「……様は一度、席を設けたいと」

崇「わかった。検討しておくと伝えろ」

「では、失礼します」

ともき「おっと…」

「これは失礼。」

悠「……たしか、新宿の兄ちゃんだったよな。また来てたのか」

崇「……悠」

悠「あー?」

崇「お前は新宿の方には行くのか?」

悠「行くけど散歩で気が向いたときだけだな。あとは良い店を開発するときだな。やっぱり新宿の方には良い店も多くてな。」

崇「……」

ともき「そうなのか?」

悠「あぁ、値は張るけどかなりうまい店も汚いけど安くてうまい店も一風変わったレアな店まで色々だ。」
崇「……」

ともき「それ、十分詳しくないか?」

悠「まぁ、冥府魔道が散歩道、表参道から裏路地まで、自由気まま猫の一人旅な俺だからな」

ともき「増えてる増えてる…」

崇「……よくわかった」

悠「あー?」

崇「美喜、澪、今日は俺の奢りだ悠に好きなだけ飲ませてやってくれ」

美喜「え?」
澪「はい?」

悠「……なんで?」

崇「本郷、帰るぞ」

本郷「ふっ…」

悠「なんなんだありゃ……まぁいいや。美喜、日本酒頼む。熱燗で」

美喜「はいはい。澪準備して(どーなっても知らないけど)」

澪「うっす(崇さんがタダでおごるって…なんかあると思うんだけどな)」

ともき「(ま、黙っとくか)」

悠「なんだ全員で微妙な顔して」

ともき「いや、たまに、たまにだけど注意力無くすよな。」

悠「は?」

ともき「なんでもない。注いでやるよ」

悠「おぉう。サンキュウ、サンキュウ」

拳二「よっす。」

悠「お、拳二じゃん」

ともき「あ、どうも」

拳二「なんでぇ、野郎二人で飲んでるのかよ。」

悠「わりぃかよ」

拳二「いんや、俺も混ぜてくれ。」

悠「しゃあねぇな。美喜、猪口ひとつ追加してくれ。」

拳二「グラスで頼まぁ。」

ともき「あ、でもその酒は…」

美喜「ボソッ(ほっておきなさいよ)」

ともき「は、はぁ…」

澪「どうぞ」

拳二「おう、サンキュ。にしてもだ、年明けてからお前と飲むのは初じゃねぇか?」

悠「だったかなぁ。っか、お前とはさんざん飲んでるだろ。」

拳二「かっかっか。俺ぐらいしか飲む相手がいねぇとは情けねぇなあ。」

悠「俺ぐらいしかカタギのツレが居ないやつにいわれたかねぇし」

拳二「あぁ?ともきも居るし、優日の嬢ちゃんもいるぜぇ?」

悠「その二人をあんまり巻き込むな……ともきも拳二からの誘いなんか受けるなよ」

ともき「ははは…。」

拳二「じゃあテメェがちゃんと携帯でろや」

悠「俺は携帯不携帯なの知ってるだろ。自力で探せ」

拳二「お前を探すのはウォーリーを探すのと同じくらい面倒なんだよ!」

悠「いっひっひ。そりゃ、俺は冥府魔道が…」

ともき「それもういいから。」
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