ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ー三日月(1/1/夜)ー

カチャカチャ…

悠「洗いものこれで全部ですか?」

凛「えぇ。ごめんなさいね」

悠「は?」

凛「お正月なのに手伝わせて…」

悠「止めてくださいよ。俺は人に謝るのも謝られるのも苦手なんだから。それにこれは俺が勝手にやったことっすよ」

凛「悠くんは、優しいのね。」

悠「よく言われます。優しいとか気が利くとか……主に男に。」

凛「あら、じゃあ彼女さんとかにはなんていわれてるの?」

悠「いやぁ、彼女さんとかは居ないんで」

凛「え、ホントに?」

悠「本気と書いてマジと読む方です」

凛「意外」

悠「意外も何もないと思いますけど…」

凛「こんなに気が利くのに…不思議ね」

悠「気が利くのと、気が有るのは違うでしょ。」

凛「そうかしら」

悠「まぁ、半分は適当にいってるから」

凛「あー…なんとなく今のでわかったわ。」

悠「なにが?」

凛「いえ、別に」

悠「っか、キリンさんこそどうなんっすか?」

凛「はい?」

悠「彼氏とか」

凛「い、居ないわよ。」

悠「そっちのが意外だわさ」

凛「だわさって…」

悠「好みのタイプとかは?」

凛「そうね…。やっぱり優しい人かな。然り気無く気が利いたりしてて…料理が好きだとなお良いかな。ちょっとくらい嘘つきとかでも平気だし……」

悠「う~む、具体的じゃないなぁ」

凛「そ、そう?結構具体的なつもりだったんだけど…」

悠「え、具体的だった?」

凛「……えーと、じゃあ逆に悠くんは、どんなタイプが?」

悠「人間」

凛「具体的だけど、具体的じゃないわよね」

悠「あ、失礼。人間形態で性別は問いません」

凛「え、人間形態ってなに!?というか性別は問わないの?!」

悠「ケースバイケースです」

凛「冗談か本気かわからないわ。」

悠「七割は冗談です。」

凛「は、はぁ…えとじゃあ理想の女性像ってある?」

悠「八意永琳と伊吹萃香が並んでる感じっすかね」

凛「?」

悠「那波さんとエヴァンジェリンが並んでもおっけー。」

凛「??」

悠「弱音ハクと鏡音リンが…」

凛「ごめんなさい。誰ひとりわからないわ。芸能人か誰か?」

悠「鬼とかボカロです」

凛「???」

恵瑠「明けましておめでとうございまーす!凛さん!お手伝いにきましたよ!」

凛「あら~、恵瑠ちゃん。お仕事は?」

恵瑠「大丈夫です。夜中までに戻れば……あー!センパイいらしてたんですね!」

悠「おう。あけおめ。おまえは新年早々こっでも仕事か」

恵瑠「はい、明花恵瑠ことカエルは今年も一流アイドル目指してがんばりますっ!」


悠「へいへい、頑張ってくれ。」

恵瑠「センパイ適当じゃないですかぁ~」

悠「気のせいじゃね?」

恵瑠「絶対適当です!もぉ…」
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