ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/1/昼)ー

澪「あけましておめでとうございます」

美喜「あけましておめでとう」

澪「初客は誰が来るかな」

美喜「そりゃ…悠じゃないの?」

澪「いや、寒くて出てこない気もしますけど」

紅「ちぇきーす、あけおめ」

祭「おう。あけおめ」

澪「いらっしゃい……って!?」

祭「あ゛?んだよ。」

澪「いや、着物よくお似合いで」

祭「ふん、孫にも衣装だよ」

紅「自分で言うか?」

祭「動きずれぇんだよこれ」

美喜「新年だから着たの?」

祭「親がうるせぇんだよ。妙なところに拘りやがてなぁ。でも……おら、ちゃんとコイツは持ってるぜ」

ジャキ…

澪「懐からデリンジャー出さんでください。」

紅「おれも勿論持ってるぜ」

スルッ…

美喜「アンタのバットは標準装備でしょ」

澪「バットが標準装備なのも変だけど」

祭「それよか酒くれよ」

美喜「飲むの?」

祭「飲むに決まってんだろ。」

紅「飲むのか」

祭「だから、飲むに決まってんだろ。お前らなにいってんだ?」

澪「いや、せっかく着物姿なんだし、ちょっと大和撫子な感じでいかないのかなと」

祭「ゾッとするようなこというな!だいたいこんな筋肉質な大和撫子がいるかよ」

美喜「自分で言うのね…」

祭「俺は美人より、カッコいいと言われたい派だ。」

紅「よっ、カッコいいぜ」
祭「……」

バスン!キン!

紅「いきなり撃つなよ」

祭「あーすまん、なんか腹立ったから。」

澪「撃つほうも撃つほうだし、平気にバットでガードする方もガードする方だな。」

紅「当たったら痛いだろ?」

澪「いや、そら痛いけど。」

美喜「取り合えず店のなかで暴れるな。」

祭「わりぃな。」

紅「俺は悪くないよな?」
祭「あー?同罪に決まってんだろ」

紅「むちゃくちゃだなぁ」

美喜「なんでもいいけど、なに飲むの?」

美喜「そうさなぁ……なんか濃いの」

澪「濃いのって…ハイボールとかは?」

紅「ハイボールいいな。おれはハイボールで」

美喜「面倒だからハイボール二つでいいわね。」

祭「をいをい…俺はまだハイボールでいいとはいってねぇぞ」

美喜「じゃあなにがいいのよ」

祭「ハイボールでいいぞ」

美喜「軽く喧嘩うってる?」

祭「くっくっく。ちぃとからかいたくなっただけだ。」

美喜「性格悪いわよ」

祭「まさか、俺なんか良い方だぜ。なぁ?」

紅「ん~…俺からしたら誰が性格悪いのか解らん。」

祭「あぁ゛?」

紅「えー、何で切れてんの」

祭「性格わりいのはくそ眼鏡に決まってんだろ」

澪「あの人は性格が悪いんじゃなく……人生を楽しんでる?」

祭「ちげぇよ。性格が悪いんだよ。」

紅「ようは嫌いなんだよな」

祭「そうだ。」

美喜「はぁ…」
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