ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(12/29/昼)ー

祭「うっす。」

鈴猫「あ、祭」

祭「なんだ、鈴猫だけか」

美喜「なに、誰か探してるの?」

祭「紅だ。ボーリングでもおごらせようと思ってたんだよ。」

鈴猫「年下におごらせないの…」

祭「いいじゃねぇか。どうせ、紅のこったため込んでるに決まってんだから」

澪「紅は欲ないもんなぁ。」

祭「せいぜいテメェのコーヒー代とバットの購入修理費ぐれぇだろ。だったら俺のために使えばいい。」

鈴猫「その理由はよくわからない。」

祭「頭悪いな。」

鈴猫「ほっといて」

祭「こいつよー、ちゃんと授業出てるクセに俺より成績悪いんだぜ」

澪「意外だ…」

鈴猫「……」

祭「睨むなよ事実だろ」

鈴猫「もー知らない。」

祭「それでよぉ」

鈴猫「無視しないでよ!」

祭「あ゛?お前が知らねぇったんじゃん」

鈴猫「はぁ…」

澪「はは…なんか作りましょうか?」

祭「バーボンをトリプル」

鈴猫「私はジンジャエール」

美喜「はいはい。」

真桜「邪魔するぞなの」

楓子「ちぇっきすやよ」

影子「……」

澪「おや、いらっしゃい。珍しいな。」

真桜「なにか問題があるかなの?」

澪「うわ、機嫌悪……」

美喜「どしたの?」

真桜「どしたもこしたも…」

デイジー「もー、マオウ勝手に行くと迷子にナリマシテヨ?」

真桜「勝手に行ったんじゃなく、お前から離れてるだけだなの」

デイジー「ほっーほっほ。そんなうやむやしくしなくてもよろしいデスワよ。ワタクシの美貌は確かに目立ってシマイマスが…」

真桜「をい、誰かそこのボケを黙らせてくれなの」

朝露「お嬢様、ご休憩いたしませんか?クッキーをご用意いたしますので」

デイジー「そうデスワね。」

朝露「ささ、皆様もご賞味くださいませ」

美喜「……いっきに騒がしくなったわね。それで、どういうあれなの」

楓子「はい、師匠の家でのんびりしていたら、デイジーお嬢さんがいらして真桜さんを拉致しましたやよ」

影子「んで、あたいらまでついでに拐われてさっきまで買い物やらなんやらに付き合わされてたんだよ。いらねーってのに服買わされたよ……あんなヒラヒラのぜってー着ないけど」

楓子「よく似合ってたっすやよ?なんていいましたっけ……コロスリ?」

美喜「もしかしてゴスロリ?」

楓子「それっすやよ」

影子「バカじゃねーの。」

朝露「よろしければ、クッキーはいかがですか?」

鈴猫「ありがとうございます。いただきます」

祭「甘いのはいらね。」

鈴猫「もう、祭はすぐ失礼な…」

朝露「お煎餅もございますよ?」

祭「なかなかやるじゃん。もらうぜ」

朝露「ありがとうございます」

鈴猫「メイド恐るべし…」

デイジー「キリは万能でしてよ。ほっーほっほ。」

真桜「はぁ…うっせぇ…なの」
33/100ページ
スキ