ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(12/28/夜)ー

悠「ちぇきっす。さみーな。」

美喜「いらっしゃい。」

澪「寒いのに出歩くんだな。」

悠「寒くても出歩かないとな、トイレを我慢してるみたいにムズムズするんだよ」

澪「なんの話だよ。」

悠「なんの話だろうな。っか、日本酒もらえるか?」

美喜「また?たまにはカクテルとか頼みなさいよ。」

悠「お客の注文に文句をつなさんなよ…」

六花「ちわー!」

美喜「あら、リッカいらっしゃい。なにか飲む?すぐにつくるわよ」

悠「先に日本酒だせよ!」

六花「おー、やっぱり悠くんいたかー。」

悠「あー?」

六花「お客さんだよ。」

恵瑠「あ、センパイ。こんにちあ。」

悠「カエル……どうしたんだこんなところに」

美喜「また、可愛い娘ね。今度はどうやってたぶらかしたの?」

悠「たぶらかした事なんか誰ひとり一度もないし、カエルは後輩だよ。」

六花「悠くんを探してる風だったからつれてきてあげたんだよー。」

悠「どういういきさつでそうなったかは知らんがご苦労さん。それで、わざわざ池袋の便利屋リッカに案内してもらった理由はなんだ?」

恵瑠「本当に池袋の便利屋って存在するんですね。驚きましたよ。」

六花「そんな人を都市伝説みたいなー」

恵瑠「え、都市伝説ですよ?」

六花「え?」

澪「どういう事だ?」

恵瑠「池袋の都市伝説知りません?」

美喜「さぁ、聞いたことないけどどんなのがあるの?」

恵瑠「結構ありますよ…サンシャインシティ前の抗争500人殺し、消えるイケフクロウの銅像、取り壊されない呪いの廃校、廃校に住む子供の幽霊、廃校から聞こえる歌声、池袋の便利屋、東京に存在する秘密の闘技場、重力磁場…」

悠「……」

澪「悠、顔色が優れないようだけど」

悠「その都市伝説なんか幾つか知ってるような気がしてな…」

恵瑠「本当ですか?」

悠「い、いや…都市伝説は都市伝説だよ。うん」

六花「ね、ね、重力磁場ってなにー?」

恵瑠「えーと、池袋にはときどき重力が重い場所が存在していて何も無いところで男の人が急に潰れたとか…」

悠「……(まるで、神姫に龍剄気孔を落とされた俺みたいだな。……まさかな)っで、用事ってこれだこ?」

恵瑠「いやー、そのー…あ、センパイはどうして電話ででくれないんですか?」

悠「最初にいっただろ。俺は携帯不携帯だって……っか、俺に電話で話すことなんかあるか?」

恵瑠「それは…世間話とかしましょうよ。」

悠「世間話て…」

恵瑠「もー、センパイとお話したいんです!」

悠「よーわからん」

恵瑠「はぁ…センパイって鈍感とかいわれません?」

悠「痛覚が鈍いとならよく言われる。」

澪「普通に鈍感っていわれてるだろ。」

悠「にゃーん。」
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