ｰ小鳥遊家:広間(12/25/昼)ｰ

悠「あぁん？」

翡翠「……」

悠「なんだと！」

海「……」

悠「あのな、こっちだって色々…」

星凪「あわわ…」

要「みんな、こっちに来てた方がいいよ。」

花描「なんだピエロくん、荒れてるなぁ。どしたんだ？」

影子「さぁ……なんか電話出てからあんな調子。」

海「あんな怒りかたして電話相手だれやねん」

真桜「兜馬殿なの」

海「誰やとうまて？」

真桜「はぁ…」

海「うわ、その顔めっさ腹立つわ…」

灼羅「それで誰じゃ？」

駒狸「悠くんのお父さんですよ。小鳥遊兜馬さん。」

要「悠の親父さんか…」

楓子「超敏腕社長で365日のほとんどを世界各国を渡りながら仕事してる方っすやよ」

灼羅「ふむ、それでよく身が持つもんじゃな」

ズリズリ…

悠(女)「親父は人生＝仕事みたいな人間だからなぁ」

海「うわ、妖怪！」

悠(女)「誰が妖怪布団かぶりだコノヤロウ！」

海「自分で言うとるやん…」

真桜「鬱陶しいから毛布を被って彷徨くななの」

悠(女)「寒いんだもん……。っか、あーし的には見た目がキツいからせめて長袖の服を着てください！」

真桜「暑いから「ヤ」なの」

悠(女)「このドさぶいのに暑いわけあるか！」

真桜「真桜は暑いわけあるなの」

悠(女)「ガルル！」

花描「それより、いいのかアレ。」

真桜「ほっとけなの。親子喧嘩は親子でケリをつけるもんなの」

要「シビアだな」

真桜「まぁななの。先に昼にしようなの。」

海「せやな、クリスマスケーキ食べよ。」

翡翠「…ｺｸ…」

星凪「い、いいんですか？」

悠(女)「構わんさ。どうせ、しばらく電話から離れねぇよ。腹減ったし」

灼羅「それで降りてきたんじゃな…」

悠(女)「にっひっひ。バレたか」

花描「欲望のままに生きてるなぁ」

悠(女)「溢れだすリビドー無限の情力！」

駒狸「欲望の塊じゃないですか」

楓子「さすがっすやよ！」

要「いまの会話の流れに流石の部分は無かった気がするんだけど…」

真桜「おい、影女。お前の一言だろなの」

影子「か、かげおんなって…もしかしてあたいか？」

真桜「そうだなの」

影子「まだカゲコのがましかも…」

花描「カゲコちゃんは、カゲコちゃんだろ」

影子「エイコだっつーの！」