ｰ池袋西口公園(12/24/夕)ｰ

悠「う～寒っ」

拳二「よぉ、なぁにしてんだ？」

悠「あ、拳二」

拳二「クリスマスイブっだてのにひとりとは寂しい奴だな。」

悠「ほっとけ。だいたいお前もだろ」

拳二「かっかっか。たしかにそうだ。って、ことでだ、寂しい奴同士、朝まで飲まないか？」

悠「朝まで飲むの前提かよ」

拳二「綺麗な姉ちゃんが居る店でもいいぜ？」

悠「いい誘いだけど、ちょっと先約があるし、今うちにガキが数人来てるんだ。」

拳二「なんだ、予定あんのかよ」

悠「予定はない。」

拳二「どっちだよ。」

悠「じゃあ、朝までは無理だけど今から飯行かないか。」

拳二「いいな。けど先約があんじゃないのか」

悠「夜にな。まだ時間あるし、焼き肉行こうぜ。拳二の奢りで」

拳二「しゃーねぇーなー。」


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ｰ焼肉屋･鉄ｰ

摩耶「いらっしゃいませ～。」

拳二「おぅ？」

悠「ちぇき。いそがしいか？」

摩耶「うん。けっこう忙しいね。けど、たのしいよ。」

金剛「摩耶がいてくれて助かってるよ。親父とお袋も娘ができたみたいだと騒いでるし」

拳二「娘でいいのか？」

摩耶「あはは。まぁいいかな。」

金剛「悠は瓦谷のおっさんと過ごすのか？」

悠「んなわけあるか。今年はもう会わないかも知れないから、遊んでやってんだよ」

拳二「生意気なこといいやがって」

悠「事実だし」

金剛「じゃあ、悠はこのあと予定ありか？」

悠「予定はないけど、先約がある。」

金剛「なんだそりゃ」

悠「気にするな。それよかなんだ？」

金剛「いや、予定ないなら。店終わったら一緒に遊ばないかと思ってな」

摩耶「前にもいったけど、ぼく、今日は金剛くん家にお泊まりだから悠くんもどうかなーって思ってね」

悠「嬉しい誘いだが、家にちびっこいのが来てるんだ。」

金剛「そうか。よかったな。」

悠「あにが？」

金剛「ひとりのロンリークリスマスにならなくて」

悠「刺してやろうか」


摩耶「あはは。」

拳二「まったく、オメェラも仲いいな」

悠「そうかな？」

摩耶「そうだよ」

悠「そうだよなー」

金剛「なんで一回疑問を挟んだ。」

悠「いや、もし仲いいと思ってるのが俺だけだったら恥ずかしいじゃん」

金剛「お前、それは殴るぞ。俺はどんな事があってもお前とはダチなんだからな。」

悠「やめろよ。焼き肉がしょっぱくなるだろ。」

摩耶「なら、僕は全世界の人間が敵なっても悠くんの味方だよ」

悠「よぉし、何が望みだ。」

摩耶「じゃあ、フィレステーキ注文してほしいな～。」

悠「拳二の奢りだからいくらでも注文してやる」

拳二「アホか！」