ｰラスタ･ラヴ(12/19/夜)ｰ

悠「ちぇき。ともき、居る？」

美喜「いらっしゃい。来てないわよ」

悠「あり？ラジオかな…」
澪「一緒に行動してない日もあるんだな。」

悠「あぁ、っか、腕が痛くて今日朝は家で寝てたんだよ」

澪「なんかしたのか？」

悠「でかい中華鍋を調子にのって振り回したら、見事に筋肉痛。一度に三人前のチャーハンつくるんじゃ無かったよ…」

美喜「昨日は中華だったの。いいわね。」

悠「いや～…あんまり良くは無かったかな」

美喜「？」

澪「？」

悠「あ、そうだ。話しは変わるけど美喜って誕生日だったらしいな」

美喜「今さらね。」

悠「今さらだ。ということで、俺からのプレゼント。」

美喜「……タッパー？」

悠「チャーハンだ。」

美喜「……さっき話してたのの残り？」

悠「いや、さすがにそんな真似しないって。家出る前に作ったやつだ。まだ暖かいだろ。」

美喜「暖かいけど…。まさか、タッパーにチャーハンいれて渡されたのは初めてだわ。」

悠「だよなぁ。ごめん、やっぱり無しで返してくれ。花でも買ってくるよ」

美喜「いいわよ。これはこれで食べるから。」

悠「そか……ん？これはこれ？」

美喜「お花は改めて貰うわ。」

悠「そう来たか…」

澪「はは、一本とられたな。」

悠「ま、いいけど……花の変わりにブロッコリーはダメかな？ちょうど家に植えてある美緑(よしみどり)が食べ頃だけど」

美喜「アンタの家はいつから農家になったのよ」

悠「そんな大層なもんじゃない。家庭菜園程度だよ。」

澪「いま、なに作ってる？」

悠「葱、ブロッコリー、菜花、キャベツ、大根。花壇が空いたから花もなんか植える予定。」

澪「そのうち幽香とかも悠の家に住みそうだな」

悠「ばんなそかな。俺んちはそんなアバンギャルドな家じゃないぞ」

美喜「既に十分アバンギャルド化してるでしょ。妖怪の一人や二人増えたって変わらないわよ。」

悠「あと一人でも増えたら、十人になるだろ」

澪「そんなに居たのか」

悠「俺だろ。ゆう(女)、要ちん、花描くん、灼羅たん、真桜、駒狸さん、カゲコ、デコ」

澪「人妖問わず居るじゃん」

美喜「プチ幻想卿ね」

悠「おれの平和な日常はどこに…」

紅「ちぇきーす」

花描「よっす」

美喜「いらっしゃい」

悠「あ、今何時？」

澪「七時四十一分。」

悠「おっと、俺ちょっと行くわ。じゃあ。」

紅「おーう」

澪「暇なのか忙しいのかわからない奴だな…。」

紅「暇が忙しいんだろ。」

美喜「上手いこと言うわね……あれ？」

紅「なんだ？」

美喜「いまさっき、花描居なかった？」

紅「あぁ、さっきそこでバッタリ……居ないな」

澪「悠と一緒にでていったぞ」