ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ー池袋西口駅近く(12/12/夜)ー

悠「あ、おーい。」

神姫「……なに?」

悠「いや、最近神姫から呼び出し受けてないから。俺から呼んでみた。」

神姫「呼び出さなくても授業で顔合わすじゃない。」

悠「まーそうだが。神姫は授業終わったらすぐ帰るだろ。もう少し話していったらいいのに」

神姫「そこまで馴染めないのよ。」

悠「ふむ。まぁ、あれだ…呼び出されるのは馴れてきたし、またいつでもかけてこいよ」

神姫「かけてきてくださいでしょ」

悠「何様だよ…」

神姫「神であり姫であり悠のご主人さまよ」

悠「ちゃうから…」

神姫「…っで?」

悠「で?」

神姫「一度帰った私をわざわざ呼び出してそれだけって訳はないわよね?」

悠「……それだけです」

神姫「……」

ピシッ…ドゴッ!

悠「がっ…む、無言で龍剄を落とすな…」

神姫「うるさいわね。用もないのに呼び出さないでよ」

悠「じゃあ飯いかないか?」

神姫「とってつけたような事を……まぁいいわ。なに食べに行く?」

悠「歩きながら決めようぜ」

神姫「本当に行き当たりばったりね」

悠「夜の散歩も悪くないぜ?とくに今の時期はイルミネーションもあるし。」

神姫「みたいね。」

悠「池袋はなにげにイルミネーション気合い入ってるしな、場所場所でカップルに受けのいいところが沢山あるし」

神姫「そういうの知ってるのね」

悠「伊達に練り歩いてないからな」

神姫「一緒に見てくれる相手は居ないのね」

悠「伊達に女にモテないから!」

神姫「いってて悲しくない?」

悠「全然。ただ家にかえって床についたら枕を濡らすだけだ。」

神姫「愚かだわ」

悠「うるへー。っか、そういう神姫はどうなんだよ」

神姫「私は別に今すぐ彼氏とか欲しいと思わないもの」

悠「シビアやな」

神姫「居たら居たでめんどくさそうだもの。」

悠「居たら居たで楽しいかも知れないぞ」

神姫「否定はしないは。」

悠「うーむ、COOL」

神姫「それにしても結構人多いわね。」

悠「そうだなぁ…。っで、なにくう?」

神姫「あったかいの」

悠「ぜんざいとか?」

神姫「それ、なに食?夕食じゃないわよね」

悠「甘味だな」

神姫「悠って甘党?」

悠「和菓子党かな。っか、格別甘いのが好きな訳じゃないし。辛いのも結構好きだし」

神姫「わさびは食べれないくせに。」

悠「わさびは辛いじゃなくツンてくるから嫌なんだ。」

神姫「お子さま口なのか、おっさんなのか解らないわね。」

悠「半々でちょうどいいバランスを保ってるのだよ。」

神姫「7:3でおっさんだと思うわ。」

悠「うるへー。あ、カレーは?」

神姫「カレー……うん、悪くないわね」

悠「俺は豚カツカレー大盛りにサラダ山盛りに福神漬け特盛にしよう」

神姫「バランスおかしいし…」

悠「福神漬けとか刻みこんことか大好きなんだ。名脇役食材LOVE」

神姫「変わってるわね…」
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