ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

美喜「キューバンカクテルよ」

キューバンカクテル
22度中口シェーク

ブランデー30ml
アプリコットブランデー15ml
ライムジュース15ml

材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。

森下「どうも。」

澪「ここの所、毎日いらっしゃいますね。」

森下「はは、これが仕事ですから。」

美喜「仕事って割には楽しんでません?」

森下「正直にいえば多少は。」

澪「楽しむのは結構ですが、話を聞く相手を間違えないでくださいね。導火線が短いガキの方が多いですから。」

美喜「ストリートコラム記者がストリートで刺される。なんて、三面記事もいいところだしね。」

森下「は、はは…あまり笑えないなぁ、それ。」

禅「こん…にちは」

美喜「あら、いらっしゃい。」

禅「なに…やら…取材…と…聞いて…きたの…ですが?」

森下「君が烏哭禅くんかい。」

禅「は…い。そーゆー…アナタは…森下社(もりしたやしろ)…さん…三十四歳…慶応卒業後…フリーライターとして…暫し働き…現在雑誌ロードの…コラム担当者…結婚歴なし…」

森下「っ…」

禅「です…よね?」

森下「そ、そうだけど……どうして…」

禅「失礼ながら…少し…調べさせて…いただき…ました…。」

森下「話に聞いていた以上の情報収集能力だね。」

禅「いえ…もし…なにか…有りましたら…お気軽に…声を…かけて…ください…二割引き…で…ご相談に…乗りますよ…」

森下「頼りになるときがあったらお願いするよ。それより…なんで僕の事を調べたんだい?」

禅「はい…。森下さんが…余りにも…崇さんの…取材願いを…引かなかった…ので…もしかしたら…良からぬ…事を…考える…輩なのかも…知れない…と…思いましてね…。」

森下「これは手厳しいね。」

禅「すい…ません。これが…俺の…仕事…なので」

森下「いやいや、疑いが晴れたなら結構だよ。…ちなみに僕が良からぬ輩だったらどうなったのかな?」

禅「まぁ…社会的抹殺…制裁…等です…ね。まぁ…池袋では…歩けなく…なります」

森下「は、はは…」

禅「さて…それで…俺に…聞きたい…事とは?」

森下「うん。皆から話を聞いていると禅くんが一番Sウルフの事を知っていると聞いてね。いくつか質問させて欲しくてね。」

禅「わかり…ました。」

森下「じゃあ早速、崇くんと一番古仲なのは?」

禅「氷室薫…さんと…桜花鈴猫…さん…でしょうね。お二人…とも…幼なじみ…らしい…ですから」

森下「よく名前を聞くけど、その氷室さんって人は?」

禅「東口の…Bossです…。」

森下「ちょっと待って西と東で違いがあるのかい?」

禅「はい…。そもそも…闘路は…幅広く…存在します。…東京では…メインが…池袋の…西…東。秋葉原。そして…新宿。その中でも…実権を…握ってるのが…西の王…虎狗琥崇…東のボス…氷室薫…秋葉原の主…小鳥遊悠…の三人…です」
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