ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(?/?/?)ー

鈴猫「こんにちは…」

悠「お、すず…」

優日「わぁ…」

鈴猫「あ、悠に優日ちゃん」

悠「鈴猫…どうして着物なんだ?」

鈴猫「あ、これね。フラワーアレンジメントの講習のお手伝いにいってたの。今回のテーマは和だったから着物なの。……似合わない?」

優日「鈴猫さん、すごく綺麗」

悠「確かにいいな、特に髪。うしろ髪をひっつめてるのが超セクシーだ」

鈴猫「そ、そう?悠はこーゆー髪型好きなの?」

悠「好きだな。」

鈴猫「そうなんだ!そうなんだね!」

優日「(私も髪あげてるのは黙っとこ。っていうか、静かに出てこ……鈴猫さん、ガンバ)」

悠「まぁ、どんな髪型も好きだけど」

鈴猫「ガクッ…」

悠「けど、その髪はかなりいいな。後ろから見えるうなじがいい」

鈴猫「あ、あんまり見られると恥ずかしい…かも」

悠「けど、なんでラスタに?」

鈴猫「帰ってたらなんかここに来ないといけない気がしたの」

悠「紫のやろうか…」

鈴猫「どうかした?」

悠「いや、にゃんでもない」

鈴猫「ふぅ…けど着物って妙に気を張っちゃうから肩凝っちゃった。」

悠「揉んでやろうか?」

鈴猫「い、いいよ」

悠「そか」

鈴猫「あ…」

悠「ん?」

鈴猫「や、やっぱり、揉んで欲しいかも」

悠「どっちだよ」

鈴猫「ご、ごめん。」

悠「謝らんではいい。ほら、背中向けてみ」

鈴猫「うん。」

モミモミ…モミモミ…

悠「力加減は?」

鈴猫「ふぁ…すごく気持ちいい。悠、上手だね。」

悠「筋肉を揉みほぐすのも鍛練のひとつだからな。」

鈴猫「そういうアレなんだね…」

悠「まぁ、肩揉みはよくしてたのもあるけどな。」

鈴猫「へぇ、誰の?」

悠「死んだバアちゃんとか母さん。仙バアじゃない方な」

鈴猫「あ、ごめん。」

悠「いちいち謝るなよ。俺は謝るのも謝られるのも嫌いなの知ってるだろ」

鈴猫「うん。ねぇ、悠」

悠「あー?」

鈴猫「その…く、クリスマスだね」

悠「まだクリスマスではないな。」

鈴猫「クリスマスシーズン!クリスマスシーズンだよね!悠はなにか予定とかは?」

悠「ないなー。っか、ろくな予定があったことがない。」

鈴猫「そ、そうなんだ」

悠「拳二のアホに呼び出された時も嫌だったなぁ。朝まで飲んでたし」

鈴猫「クリスマスに?」

悠「クリスマスに。おっさんと過ごすクリスマスなんか地獄だぜ」

鈴猫「じ、じゃあさ…誰か女の子が誘ったらいっしょに過ごしたりする?」

悠「うーん、どうかなぁ。」

鈴猫「えぇ…」

悠「いや、普通に考えたら……俺と過ごすよりもっと別の正しい過ごし相手が居るはずだろ。」
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