ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(?/?/?)ー

柏「まぁ、いい。そうやって気まぐれに自由に生きて全部無くしちまえ…。」

悠「けっ、二度と顔見せるな!」

柏「こっちの台詞だ三下…」

バタン!

悠「くそっ…」

ガチャ…

優日「やほ~」

悠「優日…か。」

優日「機嫌悪いね」

悠「どうしてそう思う?」

優日「そりゃ……気配と表情かな。」

悠「は?」

優日「怒気が有るのに泣きそうな顔してる。」

悠「嘘こけよ」

優日「うん、さっきそこで柏さんを見たからまた揉めたんじゃないかな~って」

悠「はっ、あんなボケ相手にするかよ」

優日「普通の兄弟喧嘩だもんね。」

悠「だから…相手にしないってるだろ。あんな奴は従兄とも思ってねぇし…」

優日「泣くなよ。」

悠「泣いてねぇっての」

優日「だよね。あはは。」

悠「ったく、なんなんだ。」

優日「いやいや、イチ友人として励ましてあげようとしてるんじゃないか」

悠「だ~か~ら~落ち込んでも泣いてもねぇってんでしょうが。イチ友人さんよう。それに俺の涙腺が腐ってんのは知ってるだろ。」

優日「知ってるよ。」

悠「ならよし。」

優日「その割りには涙もろいのもね。」

悠「うるへーよ」

優日「で、なに言われたの?」

悠「別に…」

優日「やれやれ、本当に素直じゃないね。せっかく私が慰めてあげようとしてるのに~」

悠「慰められるような落ち込み方してねぇし」

優日「落ち込んでるんじゃん」

悠「揚げ足とるな、帽子ひっぺがすぞ。」

優日「爆発するよ?」

悠「するか!」

優日「前髪切るよ?」

悠「爆発するぞ?あ…爆発するな」

優日「でしょ」

悠「あぁ。確かにな、いっひっひ」

優日「えへへ。」

悠「はぁ~…」

優日「どうだ、元気になったか?」

悠「何度もいってるが俺は至って元気だっての」

優日「めんどくさ…」

悠「よく言われるよ。」

優日「クリスマスシーズンだね」

悠「話の変え方が雑だし唐突だな」

優日「クリスマスは七面鳥とシャンパンだよね。パリパリテリテリのお肉にかぶりつく」

悠「それもいいが、クリスマス料理に拘らずに季節柄に鍋だろ」

優日「しゃぶしゃぶとか」

悠「豚肉山積みにして、水菜と豆腐だな」

優日「椎茸、エノキもいるでしょ」

悠「キノコなんぞ入れんじゃねぇ!」

優日「キノコの美味しさをなめんじゃねぇ!」

悠「鍋はダメだな。争いを生む。」

優日「だね。」

悠「オデンにしとくか」

優日「オデンならキノコは入れないしね。入れてもいいけど」

悠「だから、キノコなんぞ入れんじゃねぇ…って繰り返さすな。オデンの具ベスト3でいこう。ただし大根は抜きな。ぜったいに1位になるから。」

優日「スジ肉、ゴボ天、ジャガイモかな」

悠「スジ肉、まる天、ジャガイモ」

優日「二被りだね」

悠「天ぷらかゴボ天の違いだからほぼ同じだな」

優日「そういえば最近いいお店見つけた?」

悠「ミュン新宿本店かなベトナム料理のみせ。サニーレタスにしそ、キュウリあげ春巻きをのせてニョクマムベースの甘酢ダレをたっぷりつけて食うと超うまいんだよ。あつあつのあげ春巻きと冷たいレタスの組み合わせがたまらんくてな」

優日「私誘われてない…」

悠「ひとりで食いにいったからな。生春巻きをみそだれにつけて食うのも美味かった。生春巻きの皮はモッチモチだし中のシソがたまらんかったし。あ、それにトーフの肉詰めあれ春雨たっぷりで優しい味なんだよ」


優日「いいなー、いいなー、野菜いっぱいでいいなー。」

悠「今度一緒にいくか?」

優日「もちろん、悠のおごりでね」

悠「わぁお…」
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