ｰラスタ･ラヴ(？/？/？)ｰ

悠「……」

紫「はぁい。」

悠「いつからここは妖怪が蔓延(はびこ)るバーになったんだ？」

紫「前々からそうじゃないかしら」

悠「うーむ、反論できん」

紫「まぁそんなことはいいじゃないの。せっかく九百杯のお祝いにきてあげたんだから」

悠「そりゃどうも。何かしてくれるのか」

紫「お姉さんが…」

悠「結構だ。」

紫「まだ、最後までいってないわよ？」

悠「いや、本当になにかされたらろくなことが無さそうだし」

紫「どういう意味かしら。」

悠「そのままの意味をとらえてくれ。」

紫「……じゃあ、連れて帰っていいのね」

悠「どういう思考でそうなったのか気になるが。とりあえず連れて帰られないし、他の奴も連れて帰るなよ。」

紫「あら、残念。じゃあ…自主的に来てくれるね」

悠「私は幻想卿では生きていけない生き物です」

紫「大丈夫よ」

悠「だいじょばないし、野良妖怪に喰われるよ」

紫「あれでしょ？可愛い野良妖怪が下のお口で悠の息子がぱくんちょ…」

悠「九百杯の祝いの席でなに下ネタ振りかざしてくれてんだ！」

紫「えぇ～、下ネタ好きじゃない。」

悠「そりゃまぁ、好きか嫌いかで言われたら……好きです。大好きです」

紫「でしょ。うちだと藍が橙の教育上に良くないって下ネタ禁止なのよね」

悠「そりゃ当然だ。」

紫「あら、これも教育の一貫よ」

悠「大丈夫だ。紫は反面教師として教育できてる」

紫「流すわよ♪」

悠「勘弁してください」

紫「あ、そうそう。今日はもうひとりお友だちを連れてきたのよ」

悠「幽々子さんか？」

紫「私が紫で幽々子がさんづけなのが少し気になるけど…ちがうわ、幽々子じゃなく彼よ。」

ギルガメッシュ「我(おれ)だ。」

悠「……」

ギルガメッシュ「ふっ、雑魚よ。驚いて声も出ないか。」

悠「紫さん、紫さん？」

紫「なぁに？」

悠「なんで、金ぴか…もとい英雄王なのが来てるんだ？」

ギルガメッシュ「それはだな…」

悠「うわ、割り込んできた」

ギルガメッシュ「我は英雄のなかの英雄王。ここに足を運べば雑魚の中では愉快な部類に入る道化がいると聞いてな。」

悠「へぇ……」

紫「あなたのことよ。」

悠「誰が雑魚の中で愉快な道化だ！魚かピエロかどっちかにせんかい！」

ギルガメッシュ「ふむ、少し礼儀がなっていないが…許そう。」

悠「いや、許そうって…。」

ギルガメッシュ「ところで道化よ」

悠「悠だ！」

ギルガメッシュ「聞きたいことがある」

悠「勝手に話し進めてるし…」

ギルガメッシュ「噂では貴様はどんなトラブルでも解決をする道化らしいな」

悠「俺の噂はどんな広がりかたしてる…」

紫「あらゆる場所に広まってるわよ。」

ギルガメッシュ「そこでだこの我が直々に依頼をしてやろう。」

悠「なんで王様は人の事を無視して無茶を頼もうとしてくるかな」

ギルガメッシュ「その内容はだな…」

紫「(面白いくらい会話せずに会話が進んでるわね)」

ギルガメッシュ「我の愛しのセイバーの身元調査だ。どうもセイバーはツンデレの気があってな、我の…」

悠「あ、俺基本的にそれ関係の仕事しないんで。あと多分普通に嫌ってるだけだと思うぞ」

ギルガメッシュ「……我は、かつてないほど立腹中だ。」

悠「逆ギレもはだはだしいな！？」