ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴ(12/6/夕)ー

駒狸「こんにちは」

美喜「いらっしゃい。悠ならいないわよ」

駒狸「あ、そうじゃなくて……そのお客です!」

澪「そんなに気張らなくても…」

駒狸「す、すいません!」

美喜「落ち着いて、座ったら?」

駒狸「はい。えと、失礼します」

崇「……」

駒狸「?」

崇「…何にするんだ?」

駒狸「え?」

崇「…注文」

駒狸「あ、あぁ、えーと…ノンアルコールの物を」

美喜「レモネードでいいわね」

駒狸「あ、はい。お願いします」

崇「なら、それは俺の奢りだ」

駒狸「えぇ!?そ、そんなの悪いですよ!」

崇「気にするな。」

駒狸「ぁぅ…じ、じゃあ、ありがとうございます。いただきます」

ペコッ!

崇「くく、アンタ面白いな」

駒狸「え、え?」

崇「確か、駒狸雷果…だったか?」

駒狸「そうです。えーと、すみません、お名前は…?」

崇「虎狗琥崇だ。」

駒狸「虎狗琥さん、悠さんからお名前は何度……虎狗琥さんですか?!す、すいません!気安く話しかけて!」

美喜「はい、レモネード」

澪「こういう反応なんか久しぶりに見ますね」

崇「くくっ。そんなに畏まらなくていい。せっかく頼んだのを撒かすぞ?」

駒狸「あわわっ」

崇「それで悠はどんな風にバカにしていた?」

駒狸「そんなバカになんて……何を考えてるかわからないけど人の痛みのわかる王様だと」

崇「それは誉めてるのか?」

駒狸「誉めてませんか?」

崇「質問に質問で返すなと言われたことはないか?」

駒狸「も、申し訳ないです!」

崇「(本当に面白いな…。)」

駒狸「すみません…」

崇「いや、かまわん。ところで…アンタと悠はどういう関係だ?」

駒狸「私ですか?……悠さんのサポーターです」

崇「サポーター?」

駒狸「身の回りの簡単なお世話と栄養管理、あとはトレーニングプログラムの作成……スケジュール管理です」

崇「マネージャみたいなものか…」

駒狸「平たくいえばそうです」

崇「……夫を支える妻みたいなものか?」

駒狸「そう……ち、ちが、違いますよ///夫を…だなんて、真桜さんが居ますしその…あぅっ…」

澪「真桜ちゃんは悠の妻って訳じゃないと思うけど」

崇「なんにせよだ。アンタみたいなのが側にいると悠もやる気が出るだろう。」

駒狸「そ、そうでしょうか。」

崇「あぁ。アイツのことを頼むぞ。駒狸」

駒狸「は、はい。こちらこそよろしくお願いします。」

崇「くくっ、次は鈴猫でも煽ってみるか」

美喜「崇…えげつないわよ」

崇「いやいや、もうすぐクリスマスだろう?悠も女の一人くらいつくらないとダメだろう。」

美喜「不可能に店の売上全額掛けてもいいわよ」

澪「俺も今月の給料全額かけれます。」

崇「まぁ、可能に掛ける奴が居ないだろうな」
93/100ページ
スキ