ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴ(12/5/夕)ー

紅「千夜ちゃん、千夜ちゃん」

千夜「あ゛?」

紅「なんでデイジーの仔猫ちゃんは泣いてるんだ?」

デイジー「シクシク…シクシク…」

千夜「秋宵月にちょっかいだしにいって軽くあしらわれたんだとよ」

紅「あー…真桜の嬢ちゃん容赦無いしな。」

デイジー「違いマすワ!真桜がワタクシの顔を見ないと寂しいと思いマして会いにいってあげたのデスワ!」

千夜「んで、門前払いくらったんだろ」

デイジー「中に入れてもらえなかっただけデスワ!」

千夜「日本じゃそれを門前払いっぅんだよ…」

紅「英語だと?」

千夜「Turning awayだろ」

紅「おー、さすが千夜ちゃん。インテリ不良」

千夜「蹴るぞ…」

デイジー「だから、Turning awayなどされてマせんデスワ!!」

千夜「っせーなぁ…さっさと帰れよ。ローガンかクソメイドは?」

デイジー「……」

千夜「無視かコラッ……」

紅「まぁまぁ、いいじゃん千夜ちゃん。そんな冷たくしなくても。なぁ、デイジーの仔猫ちゃん」

デイジー「紅様はレディの扱いをココロ得てマスワね。」

紅「はは~誉められた。」

千夜「お前らウゼッ…」

朝露「失礼致します。此方にお嬢様がお見えになってはございませんか?」

紅「あ、メイドだ。」

千夜「クソメイド…」

デイジー「あら、キリ。よくココがワかりマシタワね。」

朝露「この朝露夜霧。お嬢様のためなら例え火の中、水の中、砂漠、熱帯雨林、どちらに居られようと駆けつける所存です」

紅「メイドって凄いな。」

千夜「アホだろ。」

デイジー「キリ、少しお座りなさい。」

朝露「まだ、お帰りにはなりませんか?」

デイジー「えぇ、まだ珈琲を飲み終えてマセンもの」

千夜「帰れよ…」

朝露「解りました。ごゆっくりどうぞ。」

千夜「帰れっての…」

朝露「アナタ…うるさいわよ?お嬢様がお喋りになってるのに」

千夜「あ゛?」

朝露「なにか?」

デイジー「キリ、お止しなさい。お店に迷惑がかかりマスワ。」

朝露「はい、お嬢様」

千夜「けっ…」

紅「はは~、なーんか、アレだ。女版本郷って感じだな。」

千夜「あっちは物静か、こっちはウゼぇ。」

朝露「お嬢様、よろしければクッキーとスコーンがございますが?」

デイジー「いただきマスワ。よろしければ、千夜様、紅様もいかがデス?」

千夜「いらねぇ」

紅「俺はクッキー貰おうかな。」

朝露「では、どうぞ。お口にあえば良いのですが」

紅「すげえ美味そうだし」

デイジー「ほーっほっほっ、キリの作るお菓子は絶品デしてよ。」

朝露「お褒めに預かり光栄の極みです。」

千夜「アホくさ…。」

紅「千夜ちゃん。普通にクッキー美味いぞ?」

千夜「うっせ…黙れ。」
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