ｰラスタ･ラヴ(12/2/夕)ｰ

拳二「ようっーす」

澪「あ、いらっしゃいませ」

拳二「崇いるか。」

澪「居ます…が、道玄さんと話してますね」

拳二「どうげん？誰だ？」

澪「誰と聞かれたら……知り合い？」

拳二「まぁ、いいや。おーい、崇」

崇「……なんだ？」

道玄「……」

拳二「先客さん、ちょっとすまねぇな。崇、最近悠の奴と顔会わさねぇんだがなんかあったか？っーか、なんかさせてんのか？」

崇「いや、こっちからはなんにもさせてない。俺も最近は会ってないしな。」

拳二「なんでぇ、お前がらみじゃねぇのか。ったく、アイツはプラプラブラブラしてんだろうな」

道玄「ふふっ」

拳二「なにか？」

道玄「いや、失礼した。小僧の事をよく知っているようだな。」

拳二「あだぼうよ。俺と悠はマブダチだぜ。崇もな。」

崇「……」

道玄「ユニークな友人だな。」

崇「……知人だ」

拳二「んだと、ゴラッ！三十回ばかり、スクワットして肩組んでやろうか！」

崇「止めろ…。」

道玄「くく、どうだ。兄さん、よかったら一緒に呑まないか？」

拳二「ありがたく……って、いいたいがこれから麻雀なんだ。」

崇「お前は何しに来た…」

拳二「だから、悠を探しに来たってんだろ。アイツを面子に混ぜてぇんだけどな」

崇「……金の掛かった麻雀は打たないんじゃなかったか？」

拳二「まぁそこを説得すんのが骨だな。」

崇「お前には無理だろ。」

拳二「あー？」

崇「口先じゃお前は悠には敵わない絶対にな」

拳二「……けっ。そうだ、アンタ名前は？」

道玄「道玄。九頭竜道玄だ。そっちは？」

拳二「拳二。瓦谷拳二だ。道玄さんか、アンタ、カタギじゃないな。目みりゃわかる」

道玄「「今」はカタギだ。そっちは現役みたいだな。いい身体だ。」

拳二「当たり前だ。俺は現役だぜ？」

道玄「若いな…。」

拳二「かっかっか。まぁ、道玄のオヤジ。機会をつくって呑もうぜ。アンタの話し是非聞きたい。」

道玄「あぁ。わかった。覚えておく」

拳二「おう。崇、またな」

崇「……」

道玄「ユニークな友人だな。」

崇「いっただろ。知人だと…。俺に同じことを二度言わせるな。」

道玄「！？くくっ…ははははは！」

崇「なんだ？」

道玄「いやいや、神姫も同じことをよくいう。「私に同じことを二度言わせないで」てな。」

崇「……」

道玄「お前の知人にも興味がわいた。是非酒の席を用意してくれ。俺からも一人寄越す」

崇「…なら、俺ももうひとり知人を呼ぶとするか……本郷」

本郷「フッ…」

崇「予定を決めて、どこか適当に店を予約しておけ五名分だ」

本郷「フッ…」