ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー池袋西口駅前(12/1/夕)ー

小雪「あーぁ、雨降っちゃったかな」

悠「あれ。」

小雪「あ!小鳥君」

悠「チビ雪じゃん。何してるんだ?」

小雪「こ・ゆ・き!チビじゃないかな!」

悠「いやぁ…ちっちゃいよ。んで何してるんだ?迷子か?」

小雪「迷子じゃないかな!小鳥君は失礼すぎかな!」

悠「いや、迷子の迷子の小雪ちゃんにしか見えなかったから」

小雪「どういう意味かな…」

悠「からかってるだけだ」

小雪「……」

悠「なに薄目してる?」

小雪「睨んでるかな!」

悠「マジか…」

小雪「も~!なんなのかな!」

悠「いや、だから最初に何してるんだ…って聞いただろ」

小雪「聞いてないかな!」

悠「いや、それは絶対に聞いた。」

小雪「……雨降ってきたから雨宿りしてるかな」

悠「傘は?」

小雪「持ってないかな…」

悠「家まで歩いて帰るのか?」

小雪「うん。」

悠「ったく、仕方ねぇな。ほら、傘貸してやるよ」

小雪「え…いいのかな?」

悠「いいよ。俺本当は雨の日は傘とかさしたく無い人間だから。ほら。」

小雪「……ありがとうかな」

悠「おーう、転んだり迷子になるなよ」

小雪「転ばないし迷子にもならないかな!」

悠「はいはい。」

澪「優しいじゃん。」

悠「お?澪」

澪「よう。」

悠「ラスタは?」

澪「それが買い出しに出たら雨降ってきてさ」

悠「お前もかよ。……ほら、傘」

澪「いや、そんなつもりじゃ」

悠「良いから良いから」

澪「なんか悪いな。」

悠「いいって、それじゃあな」

澪「また、店にこいよ。」

悠「おーう。」

澪「……あれ?なんで悠傘を二本もってたんだ?」





悠「ちぇきーっす」

神姫「遅い!」

悠「おい、わざわざ家からきて、やってその言いぐさかよ…」

神姫「私に尽せて嬉しいでしょ」

悠「いやいや…」

神姫「けど、まさか本当に来てくれたのはお礼いっておくわ。ありがと」

悠「いいよ」

神姫「それで傘は?」

悠「すまん、忘れた。」

神姫「……は?」

悠「いや、傘忘れてそのまま来ちゃった。」

神姫「……は?」

悠「だから、忘れ…」

神姫「な、何しに来たのよ!」

悠「悪かったって。雨が上がるまで付き合うからさ」

神姫「当然よ!もう、雨やむまでどっか行くわよ!」

悠「あんまり金無いから手加減してくれよ」

神姫「……じゃあ、お寿司。」

悠「い、いや寿司て…」

神姫「回るやつでいいから、そのあとカラオケね。」

悠「うげっ…」

神姫「文句無いわよね?」

悠「ありませんし、神姫様とご一緒できて嬉しいです。」

神姫「当然でしょ」

悠「けど、俺は歌わないからな。」

神姫「はいはい。」
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