ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー西武デパート(11/28/夕方)ー

神姫「美味いもの市って本当になんでもあるのね。もうおなかいっぱい。」

悠「買いすぎ&食いすぎ。」

神姫「いいじゃない。私の奢りなんだから」

悠「いいや、半分だす。」
神姫「なんで?」

悠「お金のやりとりはちゃんとしとかないと気持ち悪いんだろ。お…神姫は」

神姫「それは私が奢られる場合よ」

悠「まぁいいじゃん。俺も食ったし。半分個だよ」

神姫「なんかキモい。仲良しみたいじゃん」

悠「仲いいじゃん。俺ら」

神姫「え…」

悠「その反応傷つくわぁ…」

神姫「仲良いんだ…」

悠「あー?」

神姫「いや、よく解らないのよね。」

悠「なにが?」

神姫「何を基準にしたら仲が良いに分類されるのか。」

悠「そういう事を言われたら俺も明言はできんよ。ただ一緒にいて嫌じゃ無かったら仲いいんじゃないか?」

神姫「そんなのなら誰とも話さない、けど一緒に居るのは別に気にしないってだけで誰とでも仲良しっていえるの?」

悠「それは……違うなぁ」

神姫「でしょ。」

悠「まぁ、けど俺は神姫と居るのは嫌じゃないぞ」

神姫「私みたいに完璧でパーフェクトな存在と一緒に居られるんだから当たり前でしょ」

悠「わー何様だ。」

神姫「神であり姫様よ。」

悠「お前なぁ…」

神姫「ちょっと」

悠「あー、悪い。今のは無し。俺が悪い。これからはちゃんと気を付ける」

神姫「注意しなさいよ。私は寛大だから許してあげるけど」

悠「ありがと。」

神姫「ふん。それより、悠って思ってたよりなんでも知ってて驚いたわ。」

悠「なにが?」

神姫「ご当地の名産とか作り方とか、由来とか……私そういうのは知らないし。」

悠「まぁ、学校とかでは習わんわな」

神姫「インドア派かと思えばアウトドア派なの?」

悠「いや、インドア派だな。ただ数年前は小旅行にハマったりしてて色んな所にブラブラしてたりはした。爺が生きてた時は連れまわされてたし」

神姫「弥一…さんよね?」

悠「爺の事は知ってんだな。」

神姫「超有名人だからね。それより失礼な事聞いていい」

悠「あー?」

神姫「なんでバカそうなの?色んな事知ってそうなのに」

悠「本当に失礼だなをい…っか、頭悪いし」

神姫「それは解ってる」

悠「泣くぞ……はぁ、っか、アレだ。昔な俺かなり世話になった奴が居てな。多分ソイツご当地物とか好きだったと思うんだよ」

神姫「なんの話?」

悠「だからぁ……もし、またソイツに会えたら…そういう風に色んな話したくて…覚えたり食ってみたりした。」

神姫「……」

悠「まぁ、こればかりはキモいって思われても仕方ないな。」

神姫「言わないわよ。私は別に人の気持ちを踏みにじりたい訳じゃないし。」

悠「神姫ってよぉ……」

神姫「なに?」

悠「いや、いい。」

神姫「気になるじゃない。言いなさいよ」

悠「……口元に青のりついてる」

神姫「早くいえバカ!」
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