ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー天水宮(11/26/昼)ー

神姫「悠はもっと家々の親族会議にでたりしてるのかと思ってたわ。」

悠「いや、俺は嫌われてるからあんまり顔出さない。っか、少し前まで十神将のことすら知らんかったし。」

神姫「それは本気レベルね…」

悠「しゃあないだろ。俺は正直母さんとの付き合いがあった親族以外と差別してた奴らは本気で敵と思ってたし。」

神姫「差別……あぁ、もしかして悠の母親って紅葉さん?」

悠「なんだ知ってんじゃん」

神姫「有名だからね。悪い方で」

悠「だろうな」

神姫「聞いていいなら差別の理由はなんだったの」

悠「この目の色だ。金は獣の眼、呪われた証だと古い脳のバカ共が騒いでたんだ。」

神姫「火眼金睛だっけ?」

悠「そうだ。そんな理由だけで差別とかバカだろ。」

神姫「差別なんていつでもそんなもんじゃない?肌の色、国境、考えたら無駄でしょ。」

悠「まぁなぁ。」

神姫「てゆーか、さっきから母親のことばっかりだけど悠は差別とか受けなかったわけ?」

悠「それは別にいいんだよ。俺は他人の悪口を言う代わりに自分の悪口も客観的に受け止めるから。っか、この話やめていいか?」

神姫「そうね。つまらないわ。」

悠「っか、神姫はなんで友達つくんねぇの?」

神姫「友達になりたい奴がいない。」

悠「おいおぃ…」

神姫「というか、別にわたしは友達がほしい訳じゃないし。ただ、そういう人がいなくて寂しい奴だとか思われるのが嫌なだけ。」

悠「あぁ、友達が居るから、良い。友達がいないから悪いみたいな?」

神姫「そう。私は正直一人でも平気だし。学校とかなら上っ面だけの付き合いで十分だし。」

悠「……なんで俺の周りにはこういう奴ばっか寄ってくるのかなぁ」

神姫「なに?」

悠「ここ、ごく最近にな同じような事いった奴と揉めたんだよ。まぁ、ソイツはそれで少しは良くなったはずだ。」

神姫「ふぅん、それで私にも同じような事してみるわけ?」

悠「お前に同じことやったら死ぬわ!」

神姫「なにそれ。っか、今「お前」っていったわね?」

悠「あ、それはすまん。」

神姫「……私も悠って呼んでるんだからそれは守りなさいよ私たちのルールでしょ」

悠「ルールだったんだ…」

神姫「ルールよ。二人の大事なルール!」

悠「ルールは破るもんだ。」

神姫「ぁん?」

悠「ルールは守らないとな。うんうん。」

神姫「……それより泳ぎたいんだけど。」

悠「あぁ。泳ぐか」

神姫「人いないし競争しない?」

悠「良いけど、俺は河童並だぞ。負けて逆ギレするなよ」

神姫「しないっての。負けた方が昼食おごる。良いわね?」

悠「おっけーね。」

神姫「じゃあ…よーい、スタート!」

バシャ!
バシャ!

悠「っ…(早っ、コイツ本当に性格以外はパーフェクト超人かよ)」

神姫「っぷは。はい、私の勝ち。」

悠「ぷはっ…泳ぎで負けたのは初めてだ。」

神姫「まぁまぁだったわね。お昼よろしく」

悠「はぁ~。なんでそんなに速い?」

神姫「それは私が完璧。パーフェクトだからよ」

悠「……」
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