ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー池袋西口公園(11/26/昼)ー

悠「ちぇき。」

神姫「……はあ?」

悠「その三白眼で「はあ?」とかいうな泣きそうになるから」

神姫「ついにはまともに挨拶も出来なくなったのか?お前の数少ない利点が無くなってしまうぞ。数少ない利点が」

悠「できるよ!っか、数少ないって二回言いやがったな!」

神姫「……」

悠「なんだよ」

神姫「いや、どう見直しても良いところが見当たらないんだ。」

悠「真顔でいうな真顔で。」

神姫「真実だから仕方なかたない。」

悠「えー…わざわざ休みの昼間から呼び出しに出てきてやったのにこの仕打ちかよ。」

神姫「私に呼び出されるのを光栄に思いなさいよ。」

悠「本当に性格悪いな…」

神姫「うっさい、ボケ。」

悠「ボケまでいうなよ……神姫って、普段からそれか?」

神姫「まぁ、愛想は良くないと思ってる。てゆーか、人とそんな話さないし。話す相手いないから。」

悠「……っで、今日はなんだ。カラオケはもう嫌だぞ」

神姫「今日はプール行くわ。」

悠「……はい?」

神姫「プールにいくの。同じこと二度言わせないで。」

悠「(崇と同じこと言いやがった…)っか、一応聞くけど拒否権は?」

神姫「は?」

悠「何でもありませんよ。」







ー天水宮(室内プール場)ー

悠「夏に海すらいってないのに冬にプールってどうなんだか……」

神姫「なに独り言いってるのキモいわよ?」

悠「キモいいうな……」

神姫「なに?」

悠「……(出るとこ出てるっか、揺れとる。尻の形もいいな、キュッと引き締まってていいな。龍のマークの入ったビキニってあるんだ。)」

神姫「なによ?」

悠「あー、いや解いたら髪ながいな。俺よりあるだろ。」

神姫「悠はただ長いだけ私のはおしゃれ。」

悠「まぁ、たしかにそうだな。神姫みたいに九本も三つ編みは作れんわ。時間かかるだろ。」

神姫「一本十分くらいよ。」

悠「全部で九十分じゃん…」

神姫「そんなことより泳ぐわよ」

悠「俺はそこの風呂の方から見てるよ」

神姫「……」

シュパッ…ン

悠「わっ…」

バシャーーン!

神姫「私は泳ぐっていったのよ」

悠「ぷはっ!プールサイドで足払いなんかすんな!(全然身体が反応できなかった…)」

神姫「悠ごときが私に逆らうなんて生意気なのよ。」

悠「生意気の意味がわからん!たくっ…」

バサッ…

神姫「……そうしてたら、キモさも少しましね。」

悠「どうも、っか、オールバックは似合わん。ちょっと座らせろ。」

神姫「確かにね。その髪切れば?」

悠「めんどい」

神姫「あっそ。……てゆーか、悠って駒狸家の人間だっけ?」

悠「あー?」

神姫「そのオッドアイよ。」

悠「母さんが駒狸家の血筋。これはその遺伝だ。神姫も名前は知ってるんじゃないか?」

神姫「知らない。私、何々家とかの個人話や家柄の話はできるだけ聞かないようにしてたし。」

悠「それがいいな。俺もだ。」
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