ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴ(11/26/夜)ー

悠(女)「ちぇき」

崇「……」

美喜「アンタ、携帯は?」
悠(女)「いきなりなんだよ」

澪「さっきから何度もかけてるけどいっこうに出ないから。」

悠(女)「あー…悪いけど今日持ってるのはあーしじゃなくて、あっちの悠。」

崇「それでも持ってるんだろ?」

悠(女)「おいおい、崇までなにいってる。あーしもアイツも携帯不携帯の電話とらない主義だぞ?」

崇「……」

澪「威張れるこっちゃないよな…」

悠(女)「えっへん。」

澪「いや、だから胸を張って威張るな。」

悠(女)「どこ見てんだよ。エッチ。」

澪「……」

美喜「睡眠誘導装置?一升瓶?アイスピック?」

悠(女)「それどれも使い方の用途が間違ってるし、死ぬからね。」

崇「バカは死ななきゃ治らないだろ」

悠(女)「なーるほど、上手いねこりゃ…………なんだと!」

澪「遅っ…?!」

崇「まぁいい。連絡さえ繋がればお前でも良い。」

悠(女)「あにが?」

崇「ワインを飲むからつきあえ。」

悠(女)「ワイン?あーしは熱燗か焼酎の湯割りがいいな。」

美喜「おっさんね」

悠(女)「へっへーん、もう言われ慣れたもんねーだ。」

澪「子供かよ…」

崇「いいから座れ。」

悠(女)「まぁ、座るが。何でワイン?」

崇「ボジョレーヌーボだ。まだ飲んでなかったからな。」

悠(女)「なるほどねん。あーしも飲んでなかったわ。」

美喜「それで、飲む方向で良いのよね?」

悠(女)「良い方向で」

美喜「真似するな」

澪「はは、どうぞ。」

崇「コクッ…ふぅ」

悠(女)「ゴクゴクッ…ふぃ」

美喜「飲み方は自由だけどワインは一気に飲むもんじゃないわよ」

悠(女)「あ、ミスった。ごめん、もう一杯」

澪「なんのミスだよ」

悠(女)「いや、日本酒とかだとクイクイ飲むじゃん。それが癖ついて」

澪「クイクイ飲むのは一部的な人だと思うぞ?」

悠(女)「春はゆっくり、夏はきゅーと、秋はちびちび、冬はクイクイだ」

美喜「いや、わからないし。」

悠(女)「春は花を眺めて花見酒。夏は天に青空と白い雲、手には白い泡と金色のビール。秋は夜長の月見酒。冬は鍋を囲んで熱燗。」

崇「要は一年中飲みっぱなしだろ」

悠(女)「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ~♪」

澪「日本全国酒飲み音頭がこれほど似合うのはお前くらいだよ…」

美喜「本当におっさんね。」
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