ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー池袋西口公園ー

神姫「遅い。」

悠「口癖かよ。第一声でそれやめろよ…」

神姫「呼び出したら…」

悠「五分以内に来ただろ」

神姫「一分以内」

悠「出来るか!カップ麺でも三分かかるちゅーの!」

神姫「暇なくせに主の呼び出しにはすぐ来なさいよ」

悠「普段は暇だけど今日は絶賛取り込み中だったよ!っか、主ってなんだよ。」

神姫「下僕の飼い主。」

悠「やかましい。俺は誰のもんでもねぇよ。」

神姫「ちゃんと言うこときいたらご褒美に踏んであげるわよ」

悠「それは魅力的…じゃねぇよ!」

神姫「踏むだけじゃ足りないって……ニーソックスで首なんか絞めてあげないんだからね!」

悠「どちらかというとむしゃぶりつきたい…じゃなくて、求めてねぇし。なんでちょっとツンデリズムが入った」

神姫「……」

悠「なんだ?」

神姫「むしゃぶりつきたいとかキモ…ド変態ね」

悠「そこだけ冷静に返すな!」

神姫「はぁ…」

悠「ため息つきたいのはこっちだっーの……それで、今日は?」

神姫「え?」

悠「その呼び出しといて「え?」っていうのやめてくれ…。」


神姫「暇だからカラオケ行くわよ。」

悠「断る」

神姫「……」

キュッ……ドンッ!







ーカラオケボックスー

神姫「悠は飲み物なにがいいの?」

悠「……」

神姫「喋れ。」

悠「顎がいてぇんだよ!どっかの誰かがキルゾーン(零距離)でアッパーかましやがりくださったせいで!」

神姫「酷いことする奴も居たものね。」

悠「お前末端性記憶障害か?」

神姫「……」

スッ…

悠「おっけーい。わかった。やめよう。マイクで殴ろうとするな。人間は話し合える生き物だ。」

神姫「その手段を先に放棄したのはそっちよね。」

悠「えぇ…多分俺一切手は出してないはずなんだけど」

神姫「口答えした」

悠「何様?!」

神姫「神。」

悠「もういいお前の勝ちだよ」

神姫「じゃあ歌いなさいよ」

悠「無理だって俺音痴だもん。」

神姫「尚更聞きたくなった。」

悠「やだサディスティック?!っか、そっちが歌えばいいだろ」

神姫「しかたないわね。じゃあ、悠はブリッジで頭に血を上らせながらタンバリンを叩いてはっちゃけてよ」

悠「そんな常気をいっしたはっちゃけ産まれてこのかたしたことねぇから!」

神姫「はい、タンバリン」

悠「会話のキャッチボールしてください?!」

神姫「したげてもいいけど。なに歌うのよ」

悠「……そこまでか、そこまで歌わせたいか?」

神姫「っか、ぐだぐだいってないで歌えよ。」

悠「こえぇ…三白眼マジこえぇ…」

神姫「……」

悠「わかった。わかりましたよ歌いますよ。歌えばいいんだろ…」

神姫「さっさとしてよね。私は最初コネクト~」

悠「アニソン解るのか…」

神姫「まぁね。悠は?」

悠「じゃあ…愛をくらえいこうかな」
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