ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー西口公園ー

悠「お、居た。」

神姫「遅い。」

悠「五分以内だぞ。普通呼び出して五分以内に来れる奴なんかいないぞ。」

神姫「それは五分以内に来れる場所にいただけでしょ。」

悠「そりゃそうだが、実も蓋も無いこというなよ。」

神姫「ごちゃごちゃうるさいなぁ。」

悠「理不尽だぁ。っか、それで?」

神姫「え?」

悠「いや、なんで呼び出した?」

神姫「暇だったから」

悠「俺、友達と話してたんだけど。」

神姫「友達の居ない私への当て付けか。」

悠「自分で友達が居ないとかいうなよ…聞いてるこっちが痛いから」

神姫「っさい!バカ!」

ドンッ!

悠「あぶなっ!おま、「っ」の辺りで拳出て来てたぞ!」

神姫「はぁ…」

悠「謝りなしかい…」

神姫「殴られるようなこといったのそっちじゃん」

悠「こ、こいつは…」

神姫「それより、悠は友達多いの?」

悠「普通かな。知り合いは多いと思うぞ」

神姫「なんで、悠みたいなのに友達がいるのかしら」

悠「俺の何を知ってるんだ!っか、寒い。話すならどっか中で話さないか?」

神姫「今日そんなに寒くないでしょ。」

悠「……じゃあ、せめて温かい飲みもん買ってこさしてくれ。そっちはなにがいい?」

神姫「キャラメルマキアート」

悠「コンビニで売ってるもんにしてくれ」

神姫「じゃあ、ジャンプとホットカフェオレ」

悠「ジャンプ読むんだな。わかった。」



~買い出し中~



神姫「遅い。」

悠「普通だろ!」

神姫「今のは冗談」

悠「わかりずれぇ…ほれ、カフェオレにジャンプ。あとあんまん。」

神姫「いくら?」

悠「いいよ、このくらい。」

神姫「それはダメ。お金はちゃんとしとかないと気持ち悪いから」

悠「そういうところはキッチリしてんだな…。けど、カフェオレ代だけでいいぞ。ジャンプは俺も読むし、あんまんは奢りだ」

神姫「じゃあ、先に読んでいいわよ。」

悠「そうか。なら、遠慮なく」

パラパラ……パタン。

神姫「はや!?」

悠「ハンターハンターとトリコ読めたらいいし。」

神姫「はぁ!?ワンピースと銀たま読みなさいよ」

悠「なに読もうと俺の自由だろ」

神姫「そうだけど、えー…」

悠「超不服顔だな」

神姫「マジコとか読んでないの?」

悠「読むよ。っか、一通りは目通すし。ただ、その中でメインはハンターとトリコなだけ。っと、もうすぐ八時じゃん。」

神姫「用事?」

悠「ああ、用事だ。わりいまたな。」

神姫「仕方ないわね。」

悠「まぁ、また暇なら連絡しろよ出てやるから」

神姫「偉そうに。当然でしょ」

悠「はいはい……っか、俺って友達じゃねぇの?」

神姫「悠は知り合い以上、ともだち未満」

悠「あーそーかい…」
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