ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴー

紅「んでさぁ腕の筋肉を…」

悠「いや、下半身をだな…」

ともき「へぇ…やっぱり足とかなのか…」

♪~♪~

紅「ん?(悠の携帯か)」

ともき「……(どうせ出ないんだろうな)」

悠「もしもし?」

「「出た!?」」

悠「ちょっと静かにしてくれ。あ、わりぃラスタだ。あぁ、ホームセンター行ってくれたか。レシートとっといてくれ。いや、それはダメだって。あぁ、うん。じゃあ今夜も八時にな。」

紅「悠が携帯持ってるだけでもレアで、ちゃんと電話にも出たって……誰か死ぬんじゃないか?」

悠「どんな理由だよ。」

ともき「まぁ、冗談は置いといて珍しいな約束してたのか?」

悠「あぁ、摩耶からの電話は出るって昨日いっといた」

紅「根本的に約束しとかなきゃ電話出ないってのも間違ってるけどな」

悠「そういうもんだろ」

ともき「それは違う」

悠「わぉ、即否定された。」

紅「それで、電話の相手って誰だ?女?」

悠「読み直せ、上で摩耶からっていっただろ。」

ともき「読み直せとか、上でとかいうな。」

悠「……摩耶っていったじゃなイカ」

ともき「なんで言い直した。っか、語尾おかしいし」

紅「摩耶……くん?」

悠「なんで、疑問系なんだ」

紅「いや、ちゃんと話したことないから。今さらだけどどう呼ぼうかなと」

悠「本当に今さらだな。」

ともき「摩耶くんは確かにどう呼んだらいいか迷うよな」

悠「摩耶ちゃんか摩耶たんか摩耶りんかか?」

ともき「どれひとつ該当しねぇよ!」

悠「いや、だってま摩耶可愛いし」

ともき「だっての意味が通じてないから」

紅「あーけど、摩耶くん可愛いな。見た目も声も普通に女にしかみえないし。色白いし」

悠「あんなに可愛い摩耶が女の子のわけがない!」

ともき「いっぺん摩耶くんにどつかれた方がよくないか?」

悠「いやぁ、摩耶にならいっぺん所か通算したら四、五桁はどつかれてるぞ。あはははは」

ともき「なんか…ごめん」

悠「いいよ…」

紅「摩耶くんて中拳だったよな?」

悠「八極とかも使うけど「俺が知ってる限り」メインは八卦掌と形意拳だ」

紅「二種類だけ?」

悠「いや、数だけならもっと多いだろうけど摩耶は……」

♪~♪~

紅「あ、また電話だぞ」

悠「げっ…この着音は…」

ともき「どした?」

悠「いや…出来れば無視したい電話相手なんだ…」

紅「じゃあ、出なきゃ良くね?いつもみたいに。」

悠「いや、こいつは出ないともっと酷くなるんだ……もしもし?……え~…わかった。わかったから、あぁ、じゃあな。」

紅「悠?」

悠「わりぃ、ちょっと帰るわ。またな」

紅「え、あ、帰ったよ…」

ともき「本当に多忙だな。」
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