ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー女湯ー

駒狸「はぁ…気持ちいいですね」

揺光【うむ。やはり温泉は広く吹き抜けにかぎるのぅ。】

ムギュ

真桜「鬱陶しいから肉の塊に挟みやがるななの」

揺光【くっくく、口は大人でも身体は童じゃなぁ】

真桜「殺す…なの」

駒狸「ま、まぁまぁ、お二人とも喧嘩は止しましょうよ」

影子「あれ誰?」

灼羅「……知らぬ。」

影子「アンタと同族な方じゃないの」

灼羅「わっちゃとあんな女狐は一緒じゃないわ!」

揺光【ご挨拶じゃのう。三本の癖に】

灼羅「キチンと定着したらちゃんと九尾じゃ!」

揺光【ふん、妾は本気になれば九十九尾になるわ】

灼羅「意味がわからん!」

真桜「はぁ…少しは静かに出来ないのかなの」

駒狸「あはは。」

影子「っか、なんか今聞こえなかった?」

駒狸「そうですか?」





ー男湯ー

崇「それでどう手に余るんだ?」

道玄「まぁ…非常に残念ながら神姫は俺の血をしっかり引き継いでてな目付きがかなり悪い。その癖口も相当悪い。どうも要らぬ恨みを買うのだ」

崇「ほぅ。」

道玄「さらに、一番残念なのは見てくれが派手な上、身体頭学は優秀。下手に問題点が無い分、性格の悪さに注がれとる」

崇「アンタ自分の娘を自慢したいのか貶したいのかどっちだ?」

道玄「どっちでもない。ただ、今のまま性悪でいるよりはどうにか改善出来ないかと思ってるだけだ。」

要「重い…空気が重い…」

花描「出ようぜ。このままだと神経すりつぶれるわ。」





ー客室ー

悠「っ…危ね~(道玄のおっさんの技見てなかったら畳みに突き刺さってたぞ)」

神姫「避わすな!」

悠「避わすよ!」

神姫「はぁ…じゃあ、一発殴らせろ」

悠「無茶苦茶やなお前!」

神姫「お前いうな!そういうのスゴくムカつく!」

ピシッ!ドゴッッ!

悠「わかった。わかったから龍剄を落とすの止めてくれ。」

神姫「はぁはぁ……すまない。やりすぎた。」

悠「いいよ…やられなれてるし」

神姫「マゾか?」

悠「ちゃうわ。」

神姫「じゃあ変態か」

悠「よく言われるけど変態でもない。」

神姫「……悠だっけ?」

悠「そうだよ。二回目だぞそれ…」

神姫「私にここまで食いついてきたの悠がはじめてだ。」

悠「ムカつく輩の相手は慣れてるからな」

神姫「ムカつく?」

悠「なんでもない。」

神姫「凡人の癖に生意気だわ。」

悠「あ、あのなぁ…」

神姫「……うん、悠。あんた私の下僕になりなさいよ。」

悠「……は?」

神姫「それなりにタフだし。見合いで収穫があるのはいいことでしょ」

悠「俺の方にメリットがねぇじゃん」

神姫「うっさい。私が良ければいいの。」






ー女湯ー

真桜「むっ…」

駒狸「どうかしましたか?」

真桜「なんか嫌なフラグを感じたなの」

駒狸「?」
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