ｰ温泉宿ｰ

道玄「確かに気軽でいいといったが…なんで、ツナギなんか着てる」

悠「軍パン、和柄シャツより、まだこっちが良いかなと思ったんだけどな。」

崇「お前は本当にお前だな」

悠「どういう意味じゃい」

道玄「……まぁ、いい。俺の娘はもう奥の部屋にいる。いってこい。」

悠「いやいや、ちょい待ち。普通紹介とかしてくれるんでないの？」

道玄「あとは若いもの同士ということだ」

悠「あともなにもまだスタートラインにも立ってないし。」

道玄「ごちゃごちゃいっとらんでさっさと行け。俺らは温泉に行ってるから」

悠「あのおっさん無茶苦茶やな…。はぁ、失礼します」

ｶﾗﾗ

「あ、どうも。」

悠「(うわ…スゴい髪型だけど美人)あ…どうも。小鳥遊悠です」

神姫「九頭竜神姫(くずりゅうしんき)……です。本日は父の紹介でお見合いということですが…」

悠「みたいだな。えーと、神姫さん的にお見合いとかマジな受け止めかたで？」

神姫「えーと……なんていう…なんていいますか、正直いきなりでよくわから…りません。」

悠「……喋りにくかったら普通にしてくれていいけど」

神姫「そうさせてもらう。あ、足も崩していい？正座とか辛くてさぁ。」

悠「どうぞ、俺もあぐらかくし」

神姫「はぁ、肩凝った…。ん～、もうこの際だからいうけど見合いとか全然興味ないんだよね。まだ、普通に遊びたいし」

悠「それは俺もだよ。なら、もうこの話は終いでいいよな」

神姫「いいわ。」

悠「(ここまでサラッと言われると辛いなぁ)」

神姫「ところで、悠だっけ？オヤジに買われてんの？だから見合いなんか引き受けたの？それともやっぱモテないからなの？」

悠「買われてるかは知らんが、モテないってなんだ。」

神姫「なんか、雰囲気？」

悠「失礼な奴だな…」

神姫「あ…ごめん」

悠「いや、慣れてるから謝らなくても良いけどさ」

神姫「どうも悪い癖でね。余計なこと口走ちゃうんだよね。八割暴言で」

悠「友達無くすぞそれ」

神姫「……」

悠「あり、なんか地雷踏んだ？」

神姫「ギロッ」

悠「？！(めっさ怖っ！超目付き悪、むっちゃ親父さんに似てる)」

神姫「どうせ……」

悠「は、はい？」

神姫「どうせ、友達居ないよ！悪かったわね！」

ﾋﾟｼｯ！
ドゴッッ！！！






崇「ふぅ…それで、どうして見合いなんかしたんだ？」

道玄「俺の娘…神姫はな手を余す程に人付き合いが下手くそだ。もしかしたら悠ならそれなりに合わせる事ができるんじゃないかと思ってな」

崇「つまり、押し付けたのか。」

道玄「人聞きが悪い。適材適所っというやつだ。ふふっ」

崇「なるほどな」

要「……いずらいなぁ」

花描「……俺としては混浴で楽しんでる予定だったんだけどなぁ」