ｰラスタ･ラヴｰ

悠「ちぇき。」

楓子「ちぇきっすやよ。」

崇「よぅ。」

紅「ちぇき。」

鈴猫「やっほ～」

悠「なんだ、人数おおいな。」

美喜「注文は？」

悠「なんか暖かいのくれ」

澪「アバウトな注文だな。」

楓子「私は日本茶をくださいっすやよ」

美喜「うちはバーなんだけど…」

楓子「……ししょ～バーでは何を注文したらいいっすやよ？」

悠「デコにはノンアルのカクテルでいいから」

澪「はいはい。」

崇「ところで悠。」

悠「あー？」

崇「見合いはいつだ？」

鈴猫「ぶっっ！」
↓
美喜「……鈴猫、刺すわよ」

鈴猫「ご、ごめん…」

澪「オーナー、タオルです」

美喜「ったく…」

ﾌｷﾌｷ

悠「なんで知ってる」

紅「なんでって、ラジオで大々的にいってたじゃん。みんな知ってるぜ」

鈴猫「知らなかった…」

美喜「アンタは本当にときどき残念な娘よね…」

崇「それでいつだ？」

悠「さぁね。九頭竜のおっさんが段取りしたら連絡寄越すとはいってたな」

紅「マジで見合いするのか？」

悠「っか、見合いなんて名目をつけるから大袈裟なんだよ。ただ食事するだけだ。」

崇「どうだろうな。」

悠「……なんで、お前は俺の機嫌が悪いとそんな嬉しそうなんだよ」

崇「気のせいだ。くく」

悠「けっ…」

紅「けど、美人だったら最高じゃないか？」

悠「九頭竜のおっさんの娘だぞ……角とか羽根が生えてるかも知れないだろ」

紅「え、人間じゃないのか？」

悠「わからん。」

紅「マジか！？」
楓子「マジっすかやよ！？」

美喜「これは天然なのかしら？」

澪「ちょっと判断しかねますね…」

悠「紅は天然、デコは少し足りないだけだ。」

鈴猫「えと…そのお見合い断らないの？」

悠「断ったら断ったで九頭竜のおっさんに切れられそうで怖い。めんどくさいけどな。」

崇「うまくいくことを祈っててやるよ」

鈴猫「崇！」

崇「くく。」

紅「デコの子猫ちゃん的にはどうなんだ？」

楓子「なにがっすやよ。」

紅「悠の見合い。」

楓子「(今、師匠の側にいれて楽しい。お見合いで師匠が結婚する。師匠は幸せ。そして子供ができる。師匠はかなり幸せ。師匠は家族のためにSPを雇う。私がSPになる。奥方、師匠、お子さんと一緒にいられる。私も幸せ……。)師匠、ガンガンお見合いしましょうっすやよ！式場の手配からなにからお付き合いしますやよ！」

鈴猫「ブッ！」
↓
美喜「……す～ず～ね～！」

澪「タオルです…」

悠「お前脳内でいったいなにクダラナイこと考えた？」

楓子「くだらないなんて師匠の幸せを第一に考えてるっすやよ！」

悠「はぁ…」

崇「くくっ。」

悠「だから、笑うな！」