ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴー

金剛「妙な噂?」

紅「あぁ、最近よく話題になってる噂があるんだ」

ともき「どんな噂?」

紅「ある廃校から夜な夜な人が徘徊してるって噂。」

金剛「……」

悠「それはどっかのアホガキかヤンキーかが溜まり場にしてるだけじゃないのか?」

紅「俺もそう思ったんだけど……聞いた話だとバカやってるような感じじゃなく、子供の声が聞こえるらしいとかなんとか」

悠「時期外れの怪談だな。」

ともき「それで……その噂の真相は?」

紅「さぁ。」

悠「なんだ噛んでないのか?」

紅「崇さんは一切興味なし。って事でS・ウルフのNo.s級の隊員はまったく動いてねぇよ」

ともき「紅は?」

紅「俺もあんまり興味ないんだよなぁ。もともと管轄じゃないし。」

悠「夜中に徘徊する子供ねぇ。ホラー映画のネタにも使いふるされた感じだな。……金剛、行ってみないか?」

金剛「あ、あぁん?なにを、なにが、なんで」

悠「いや、その廃校とやらに」

金剛「わ、悪いな。俺は夜は店の手伝いがあるからな。」

悠「あーそうか」

金剛「そうだ。」

悠「なら、休みの日とかは?前日の夜中にいけばちょうどよくないか?」

金剛「じ、時期的にいそがしいからなぁ。おっと、もうこんな時間だ悪いまたな。」

悠「おぅ。おっかれ。」

紅「金剛の旦那も忙しいな。」

ともき「……金剛さんて幽霊とか苦手なのか?」

悠「あはは。まさか、金剛を見たら幽霊が逃げ出すっての」

紅「っか、金剛の旦那なら幽霊もぶん殴りそうじゃね?」

ともき「そうか…そうだよな。」

悠「それにしても、暇だの~。なんか面白いネタないかな。」

紅「いま、話したばかりじゃね?」

悠「幽霊とかはノーサンキュウ」

ともき「あれ、その手のネタ好きだろ。」

悠「好きでも時季が悪いわ。冷えるネタより暖かくなるネタが欲しいんだよ」

ともき「暖かくなるネタってなんだよ」

悠「うーん、セック…」

ともき「下ネタは違うからな。」

悠「俺から下ネタを取るとなにも残らんよ?」

ともき「残るように努力しろ!」

悠「かなり手っ取り早く暖かく方法だったんだけどなぁ。」

紅「暖かくなるだけならもっと早いのがあるぞ。」

悠「言わなくていいよ。なんかもうわかったから。」

紅「えー」

悠「俺も大概だが、お前も大概だぞ。」

紅「そうかな。」

悠「そうだよ。お前の暖かくなる方法は痛いばっかりで気持ちよく無いだろ。」

紅「そりゃ痛いし苦しいだろうけど……かなり幸せな状態になるだろ」

悠「あのなぁ…………否定はできないか」

紅「だろ?」

悠「いっひっひ」

紅「あはは」

ともき「二人とも笑顔怖いから…」
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