ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴー

澪「そろそろ閉めますか?」

美喜「そうね……あら?」

崇「まだ、やってるか?」

澪「いらっしゃいませ」

美喜「あんたが来て閉められる分けないでしょ」

崇「なら、三人分ターキーをストレートだ」

美喜「三人?」

紅「ちぇき」

宮塚「……」

崇「この二人と俺の分だ。本郷は……なにがいい?」

本郷「ふっ」

崇「白湯でいいそうだ。」

澪「さ、白湯ですか…珈琲とかありますけど」

本郷「ふっ…」

崇「白湯でいいそうだ。」

澪「は、はぁ…わかりました」

紅「それにしても崇さんに誘ってもらえるなんて嬉しいなぁ」

崇「大袈裟な奴だな。それより、お前帰る途中でよかったのか?」

紅「家に帰っても飯食って寝るだけっすよ。それに崇さんのお誘いなら火のなか水のなか」

宮塚「……」

崇「ふん。」

美喜「置いとくわよ」

紅「そういや、崇さんはなにしてたんすかこんな時間まで」

崇「薫と飯を食って、長々と昔ばなしをしてたな。」

紅「うわ、崇さんの昔ばなし超聞きてえ。なあ、宮塚」

宮塚「武勇伝ならよく耳にするだろ」

紅「てゆーか、崇さんの存在が伝説だろ」

崇「持ち上げすぎだ。」

紅「いやいや、俺のなかでは崇さんは神ですから」

崇「やれやれ…」

宮塚「それで…東のボスは?」

崇「さぁな。けど、奴のことだ締めにラーメンでも食いにいったんじゃないか。」

宮塚「そうですか…」

紅「宮ってアッチのボスに興味あるのか?」

宮塚「戦闘スタイルが奇抜だからな。」

崇「お前がそれをいうか?」

宮塚「俺は武器組でも浮いているのは自負しています。」

紅「鞭なんて特殊過ぎるからなぁ。たしか、部下の中から弟子を選抜しようとして全員大ケガしたんだっけ?」

宮塚「……」

紅「睨むなよ~」

崇「そうなのか?」

宮塚「それなりに腕に自信がある奴を選抜したんですが…全員鞭を操るのじゃ無く鞭に操られましてね…みみず腫レベルじゃなく。皮膚ごといきまして……」

崇「くく、それは不運だな。」

宮塚「笑い事じゃないですよ…」

紅「っか、鞭ってそんな扱い難しいのか?」

宮塚「やってみるか?」

紅「よっし。」

美喜「却下よ。」

紅「なんで!?」

美喜「グラスかボトル割る落ちが見えてるからよ。」
宮塚「まぁ、賢明だな」

紅「ちぇ。」

崇「しかし、それより気になるのはお前の方だな。紅」

紅「へ?俺がどうしました?」

崇「宮塚の鞭は小さく畳めるが……お前のバットはどうなってる」

紅「背中にしまってますけど」

崇「……宮塚、お前手品が得意だったな。真似できるか?」

宮塚「崇さん、手品と収納術は違います…」

紅「?」
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