ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー小鳥遊邸(庭)ー

駒狸「ふぅ…。」

悠「お疲れさん。悪いな手伝ってもらって。」

駒狸「あ、いえいえ……お庭掃除って結構大変ですね」

悠「木が多いからな…この時期は枯れ葉が無数に落ちて落ちて落ちて…。本気で切り倒してやろうかと思うよ。」

駒狸「バイオレンスですね…」

悠「ジジイは一度、庭で一番デカかった木をへし折りやがったけどな。」

駒狸「どゆことですか?!」

悠「邪魔だったとかなんとかで…俺が産まれる前の話だけどな。ちなみにその木は現在ウッドチェアーになって現役で頑張ってる。」

駒狸「もしかしてあのよく悠さんが座ってるアレですか?」

悠「アレだ。」

駒狸「エコリサイクルですね!」

悠「駒狸さんのその【前向きな】ポジティブナチュラル【天然】好きだわぁ」

駒狸「す、好き…ア、アリガトウゴザイマス」

悠「おーい、そっちはどうだ。」

要「なんか永続的に終わりそうにない」

悠「なんでよ?!」

要「あれ。」

悠「あー?」

デコ「よっほっはっすやよ!」

バサッ!バサッ!

悠「おまえは……散らかしてんのか掃除してるのかどっちだよ!」

デコ「はっ!ちゃんと言い付け道理に落ち葉を掃いてるっすやよ」

悠「どうみても掃き散らかしてるようにしか見えんけどな。」

デコ「失礼!師匠のご命令とあって舞い上がってしまってるっすやよ!」

悠「正直なのは誉めてやるが……あんまり砂ぼこりを立てるとバロンが可哀想だろ。あと真桜がマジギレするぞ。」

デコ「全身全霊をもって落ち葉を処理しますっすやよ。」

悠「よろしい」

要「っか、もう終わったんだけど」

駒狸「あはは。」

悠「おー要ちん、駒狸さん、ご苦労。さて、じゃあ落ち葉も集まりましたし。焼きますか。」

真桜「こっちも準備できたなの」

花描「落ち葉で焼き芋とは風流だな」

悠(女)「ついでに鮭のホイル焼きも作るぜ。」

悠「いいな。」

花描「キノコはどうだ?」

悠「いや、キノコはいらん。」

花描「美味いぞ?」

悠「キノコはらめなのー!」

悠(女)「灼羅たん、火つけてくれる?」

灼羅「手動発火装置(ライター)かわりにじゃな…」

悠「違うし、ライターがこんなに愛らしいわけがない!」

灼羅「……」

ボウッ!

花描「お、よく燃えてる」

悠(女)「あーしは灼羅たんに萌えてる」

灼羅「抱っこはよさぬか…」

真桜「悠、真桜を膝に座らせてやってもいいぞなの。」

悠「要ちんにしてもらいなさい」

要「よしきた!さ、真桜ちゃんおいで」

真桜「…仕方ないから我慢してやるなの。」

悠「カゲコ。こっち来いよ……ほら、捕まえた。」

パッ!

影子「やっ……掴むなぁ…」

花描「ほんと超敏感だな。肩を触れても反応するんだな。背中とかどうなるんだ?」

サワサワ

影子「ひぅっ…ひ、ひゃめっ…っ…」

悠「じゃあ俺耳たぶ摘まもう」

花描「反対側もらった」

影子「や、やめろおぉ!」
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