ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴー

悠「ふあぁ~…」

紅「眠そうだな」

悠「うぃ…冬眠のじきだからな」

ともき「熊かなんかかお前は」

悠「にゃお~」

ともき「猫は冬眠しねぇよ」

悠「ん~……ともき、膝」

ともき「はぁ、勝手にしてくれ。」

悠「ふひふぅひぃひっひ~」

ともき「気色の悪い笑い方すんな。」

紅「いや、笑い声か?」

悠「サーセン。一時間くらいしたら起こしてくれ。……zzz」

紅「寝るの早っ。」

ともき「やっぱ獣かな…」
美喜「獣のが可愛いかもね。」

悠(女)「ちぇき」

ともき「もう一匹きた…」
悠「zzz…」

悠(女)「なんの話だ?」

紅「獣の話し。」

悠(女)「あ、よくわかったな。灼羅を抱っこして連れてきたの。」

悠「zzz…」

澪「ブッ…」

灼羅「わっちも…永らく生きてきたがこんな辱しめは初めてじゃ」

悠(女)「大丈夫、大丈夫。電車内で大人気だったじゃん。かわいーって」
悠「zzz…」

澪「電車できたのか…」

灼羅「色んな人間に撫でくりまわされたのじゃ」

悠「zzz…」

悠(女)「大丈夫だ」
灼羅「なにがじゃ!?」

悠「zzz…」

灼羅「……さっきから、静かに邪魔くさいのがおるのう」

美喜「寝息でここまで自己主張する奴も珍しいけどね」

悠(女)「っか、濡れたタオルとか顔に置いとくか。」

澪「やめたげてくれ。」

ともき「(寝てるだけで邪魔扱いされる、コイツも不憫だな。)」

悠「…zzz」

灼羅「しかし、コヤツもよく眠れるのぅ。わっちが覚えとる限り、昨夜夕食後からソファで朝まで寝はずじゃが」

ともき「マジで冬眠入りかけてるのか…?」

悠(女)「ふあぁ~…なんだか、あーしも眠たくなってきた。」

紅「膝かそうか?」

悠(女)「紅かよ。」

紅「わぁ、結構傷つくなぁ」

悠(女)「ともき、それ落としてくれ。」

ともき「そんな酷いことできるか。」

悠(女)「問題ないって」

悠「大有りだアホ。」

悠(女)「なんだ、起きてんじゃん」

悠「起きたんだよ不穏な気を感じてな。」

ともき「なら、身体ごと起きろよ。」

悠「zzz…」

ともき「寝るな!」

悠「おぉう。」

悠(女)「起きたならあーしと代~わ~れ~よ~。」

悠「わかったよ。ほら。」

悠(女)「よいしょ。うーん、まるで自分自身のような頭座りのよさ……って、なんで自分に膝枕されなあかんのだよ!」

悠「ともきの膝に負担をかけるな。俺で我慢しとけ」

悠(女)「けっ、後頭部に変なもんあてんなよ」
悠「お前ごときに勃つわけねぇだろ。寝てろ。」

灼羅「……あの二人はできておるのか?」

ともき「いや、本人同士だから…」

紅「ある意味ベストかもな。」
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