ｰ小鳥遊邸ｰ

ピンポーン！

駒狸「あ、はーい。すぐでます」

ガチャ

鈴猫「こんにちわ。」

駒狸「あ、鈴猫さん。こんにちわ。」

鈴猫「頼まれてた花の種持ってきたんだけど……悠は？」

駒狸「あ、悠君もゆう(女)さんも出かけてて…。あ、けど、真桜さんはいますよ。どうぞ、あがってください。」

鈴猫「うっ…あの娘には別に会いたくは無いんだけど」

真桜「……えらい言われようだななの。」

鈴猫「あっ…いや…その…」

真桜「まぁ、いいなの。茶ぐらいは出してやるなの。」

鈴猫「あ、ありがと」

真桜「お前は出涸らしの茶だけどななの」

鈴猫「あ、アンタねぇ…」

駒狸「ふふ、仲がいいんですね」

真桜「雷果あとで塗り込むなの」

駒狸「ヒッ、ゆ、許してくださいっ」

鈴猫「塗り込むって……何を？」

真桜「……」

鈴猫「ちょ、ちょっと黙らないでよ。」

真桜「それで、何を持ってきたなの。」

鈴猫「花の種よ。」

真桜「またかなの。悠も飽きずによくやるなの」

駒狸「悠くんは土いじりが好きなんですね。」

影子「へぇ、そんな趣味があったんだ。」

灼羅「ｽﾞｽﾞｯ…人は見かけによらぬもんじゃな」

デコ「師匠は手広く深く多趣味なんっすやよ。」

影子「それ器用貧乏っうんじゃね？」

駒狸「ぷふっ」

真桜「音無、座布団一枚やるなの」

灼羅「容赦がないのぅ」

鈴猫「……えと、女の子ばっかりだね」

真桜「うむ。ハーレム状態なの」

影子「勝手にあたいをハーレムの一員にしてんじゃねぇよ」

灼羅「わっちも違うんじゃが」

駒狸「わ、私はサポーターですから」

デコ「師匠は師匠っすやよ。」

真桜「うむ、つまり本妻は真桜というこで問題なしなの。」

鈴猫「なんでよ。」

影子「てゆーか、アンタ抜け目ないわね」

真桜「なにがなの」

影子「ハーレムなんていったら他のが退くから、自分は堂々と前に出る」

真桜「ｽﾞｽﾞｯ……ふむ、柏の飼い犬だけあって意外に頭が回るようだななの」

影子「だれが犬よ」

真桜「お前とそこの混ざりまくって意味不明方言を使ってる奴なの。」

影子「……おい、なんとかいってやれよ。」

デコ「ワンッ♪」

影子「吠えるな！」

鈴猫「ｽﾞｽﾞｯ……」

駒狸「あ、お茶のおかわりどうですか？」

鈴猫「ありがと。毎日大変でしょ」

駒狸「けど、楽しいですよ。いろんなお話が聞けたりして」

真桜「動物園みたいだけどななの。狸に犬二匹、狐に今は猫もいるななの。」

鈴猫「アンタねぇ…」

真桜「まぁ、その動物園のなかで一番の動物二匹はどっかほっつき歩いてるけどななの」

影子「だから、あたいがどっちかに着いときゃ判るのに」

デコ「ダメっすやよ。師匠は一人でブラブラしたいっすやよ」

灼羅「しかし、少し鉄砲玉すぎじゃろ。チルノでももう少し落ち着きがあるのじゃが」

駒狸「けど、家でずっといるとゲーム三昧ですし…」

鈴猫「……(なんか、皆、楽しそうでいいなぁ)」