ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

千夜「っち、なんでお前が着いてきてんだよ。」

デイジー「あらあら、ナンでとはご挨拶デスわね。このワタクシがわざわざご一緒して差し上げてイマスのに。」

千夜「うぜぇ…」

澪「いらっしゃい。えーと、二人はノンアルコールでいいんだよな?」

千夜「あぁ。」

デイジー「あら、ワタクシは飲めマスわよ。飲んだことはゴザイマセンが。」

千夜「飲んだことねぇのになんで飲めんだよ。アホか。」

デイジー「シバキマスワよ?」

千夜「あ゛?」

澪「まぁまぁ、シャーリーテンプルだ。」

シャーリーテンプル
0度甘口ビルド

グレナデンシロップ20ml
ジンジャーエール適量
カットレモンやマラスキーノチェリー等

氷を入れたグラスにグレナデンシロップを注ぎ、冷えたジンジャーエールで満たして軽くステアする。
好みでカットレモンとマラスキーノチェリーを飾る。

美喜「1930年代にアメリカで名子役として一斉を風靡したシャーリーテンプルにちなんでつくられたノンアルコールカクテルよ。」

デイジー「これはなかなかイケますわね。」

澪「どうも。」

千夜「はぁ…ともきか悠でも誘えば良かった…」

デイジー「こんな素敵な女性を隣に座らせてイルではないデスか。」

千夜「うぜぇ」

デイジー「蹴りマスわよ?」

千夜「あ゛?ざけてると面ぁ潰すぞ?」

美喜「ちょっと、うちの店で暴れないでよ。」

澪「蹴りってことはデイジーは足技かなんかが得意なのか?」

デイジー「ホーッホッホ得意レベルではないデスワ。ボックス・フランセーズをMasterシテマスワよ。」

澪「ボックス…フランセーズ?」

美喜「なにそれ?」

『説明しよう!ボックスフランセーズとは中距離の打撃と言う意味で日本ではサバットと呼ばれてる武術だ!By変態お兄さんじゃなくて悠』

千夜「…って内容のメールがきたぞ。」

澪「…え、やっぱり見てるのかどっかで?」

美喜「怖いから想像しない方がいいわね。」

デイジー「サスガ悠様デスワね。サバットとは…遠い間合いは杖術(ラ・カン)、中距離の打撃(ボックスフランセーズ)、掴み合いの時の技術(パリジャンレスリング)を使い分ける総合格闘技デスのよ。これはサバットがゴロツキ同士の路上の喧嘩から生まれたためであるのデスワよ。」

千夜「ほぉ…なら、俺向きじゃねぇか。ま、んな技術無くても気に入らねぇヤツは蹴り飛ばすがな。」

デイジー「デスが千夜様はもともとトゥーキックやフロントキック、シャッセ(横蹴り)を多用しますからサバットStyleデスワよ。まあ…あまり打撃を使いませんからヤハリケンカStyleデスけど。」

千夜「フンッ」
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