ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴー

悠「はぁ~やっと温まってきた」

澪「六合のんでやっとかよ…」

美喜「あきれてものが言えないわ。」

悠「照れるだろ」

澪「なににだよ…」

ともき「ちいっす」

悠「お、ともき…」

ともき「あれ、寒いのに悠が出歩いてる」

悠「数十分まえまでは凍死寸前だったけどな」

ともき「あぁ、それて日本酒かっくらって回復した……と?」

悠「コングラチェーショ~ン!」

美喜「大正解だわ」

ともき「悠は普段の行動パターンはいろんな意味で読みやすいから」

悠「あたしのことをわかっ…」

ともき「俺も日本酒もらおうから、ぬる燗で」

悠「せめて最後まで言わせてください!」

ともき「なんか、めんどくさくて」

悠「ボケに対してめんどくさいとか無視はダメ絶対」

ともき「そういう、お前が一番めんどくさがりやで無視も多いけどな」

悠「それはそれ、これはこれ、あれはあれだ」

ともき「なんか多かったぞ」

悠「ドリアードだよ」

澪「精霊?」

ともき「木の精。気のせいといいたんだよ」

悠「ザッツ右」

美喜「今度のは?」

ともき「ライトは右、ザッツライト。」

美喜「めんどくさいわね…」

悠「いっひっひ」

ともき「笑いごっちゃねぇし…」

悠「なんだよ、なんだよ、みんなして冷たくするなよ。」

ともき「どこが冷たくしてる。こんなに構ってるだろ」

悠「にまにま」

ともき「なにがおかしいんだよ」

悠「いやぁ…ともきはやっぱり俺の事が好きなんだにゃーって思ってさ」

ともき「……嫌いなら、はじめから無視するっての」

悠「それもそうか。ありがと。」

ともき「……」

澪「カウンターでともきの勝ちかと思ったけど、真っ直ぐに打ち返してきたな」

美喜「こうやって拐かされてくのね」

ともき「うるせー…」

悠「よく言うだろ?時には千の言葉より、ただひと言のほうが心に響くときがあるのだよ。」

澪「そこまで解ってるのになんで、女子には囁かないんだ?」

悠「その件につきましては……」

ともき「なんでいきなりマニュアル口調…」

悠「まず、第一に俺に囁かれたい女子がいない。その二、俺を煙たがらないのはなぜか男だけ。その三、俺は女を口説けるほどのルクックスもスペックもない。その四、キモい。その…」

ともき「もういい…もういい…どれだけ自分を否定するんだよ」

悠「否定はしてない。事実なだけだ。現に……ともきは俺のことを嫌わないし煙たがらない。」

ともき「どうかな?」

悠「っか、さっき自分でいってたじゃん。「嫌いなら、はじめから無視する」ってな、いっひっひ」

ともき「……悠と論議を交わすのはこれだからイヤなんだ…。絶対に丸め込まれるから」

悠「舌先八寸、口八丁、口先の道化師、なんとでも呼んでくれ」

美喜「なにがスゴいって、なにひとつプラスな二つ名じゃないところね」
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